2017/12/25

曲線に感じるなごみ──中川

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2017.12.25にアップしました。

 付近を歩くのは2度目ですが「かつしかハープ橋」の存在を失念しており、対面してようやく記憶がつながった、とは。中川・綾瀬川合流地点の水門は覚えていたのに……
 フォルムが美しく、しなやかなに見える吊り橋は、世界で初めて曲線斜張橋+曲線はS字+路面に勾配 等の特徴を持つそうで、蛇行する中川の曲線とマッチしますし(流れからヒントをもらった?)、命名も見事と……

2017/12/18

文化の芽を育てる──小松川境川親水公園_2

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2017.12.18にアップしました。

 江戸川区立第三松江小学校では、「東京都教育の日」の催しとして「展覧会」が開かれています。校舎には7色のカラフルな染め物が飾られ、自分の手がけた部分を指差し父親に説明する姿からも、作業の楽しさが伝わってきます。
 わたしの記憶に鮮やかな色彩の印象が残らないのは、記憶が色あせたということなのか?
 小学生時分は、カメラは一般的ではない上、カラー写真は高価なので「想い出はモノクローム♪」(大瀧詠一『君は天然色』)で残ります……

2017/12/11

落ち着ける水辺──小松川境川親水公園

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2017.12.11にアップしました。

 小松川境川は、新小岩付近の湧水に始まる自然河川で小松川とされたが、東西に分かれた小松川村の境を流れたことから小松川境川とされます。以前は農耕地が広がった一之江境川流域同様、明確な地形を境界にしたようです。
 住宅に囲まれ人が少ないため落ち着ける親水公園で、競艇場に近い最下流の池では糸を垂れる釣り人たちから、石につまずいた程度の物音でもにらむような視線を向けられます。
 ヘラブナのような神経質な獲物を狙っている or 釣れないことを人のせいにしようとしているのか……

2017/12/04

水辺暮らしの痕跡──一之江境川親水公園

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2017.12.4にアップしました。

 都営新宿線 船堀駅の外壁に金魚が描かれるように、近くの東京都淡水魚養殖漁業協同組合で3月に開かれる金魚の初競りは春を告げる催しとされ、セリは11月まで定期的に開かれます。
 明治末〜大正期の業者移転にはじまるも、現在2軒となるが、江戸川琉金(リュウキン)はブランドとして人気が高いそう。
 親水公園沿いには現在も染工場があり、以前は川を利用した洗い作業を工場内で行い、品目も浴衣から手拭いにシフトした現在も、日本橋界隈の問屋からの注文がメインとのこと……

2017/11/27

流れる島──妙見島

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2017.11.27にアップしました。

 旧江戸川中州の島で、周囲がコンクリート護岸で囲まれるまでは、流れの影響で移動することから「流れる島」と呼ばれました(23区内唯一の自然島)。
 昭和初期から工場地帯とされ、現在は産業廃棄物処理施設が幅を利かせるため、用事の無い方は近寄らない方がよさそう。
 グレーな印象の島で唯一明るい存在が、YAMAHA系列の会員制マリンクラブ「ニューポート江戸川」。モーターボートのレンタルができる施設で、小型船舶操縦士免許1級・2級の講習が受けられます。
 ですが、免許を取ったとしても、船はレンタカーのように気軽に借りられるものではありません……(右はリフト上のボート船底)


2017/11/20

力が入り過ぎでは?──古川親水公園

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2017.11.20にアップしました。

 日本で初めての親水公園とはいえ、旧河川上に人工の流れや山を造成して吊り橋を架け、山にトンネルを通したり、人工の滝をいくつも造ったりする様は、ちょっと力が入り過ぎのようにも。
 お金を掛ける前に、飛び石が並ぶだけの水辺に群れる子どもたちに「どんな公園が好き?」とリサーチすべきではないかと。
 右は、二之江神社と親水公園を挟んで隣接する古川けやき公園の大木。駅がある一之江の地名は知っていたが、付近が二之江とされることから、いく筋もの流れがあった様子がうかがえ、それぞれどんな川だったのか知りたくなります……

2017/11/13

川の文化を伝える──新川

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2017.11.13にアップしました。

 新川は、徳川家康が城下から現在の千葉県 行徳に至る塩運搬船の航路開削を命じ、道三堀・小名木川と同時に開削された運河。
 荒川(中川)に面した新川西水門は、地盤沈下のため排水機場とされ、旧江戸川に面した新川東水門(右)は、カメラ位置の後方は埋め立てられたため、流れの無い池のような存在に。
 現在新川の水は付近から取水〜新川西水門(排水機場)から荒川(中川)へ排水されますが、その人工的な流れは、地盤沈下が少なく地盤の高い付近と、ゼロメートル地帯との高度差を利用しています。
 必要な対策とはいえ、税金が排水に使われる様子から、砂上や水上でなく「水面下の楼閣」のイメージを思い浮かべます……

2017/11/06

子育て世代にアピールする──行船公園

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2017.11.6にアップしました。

 遠出が続きましたが、しばらくぶりに現実の世界に。
 ここは近所にある公園で、自然動物園(1983年開園)、平成庭園(1989年開園)があり、隣接する宇喜田公園(グラウンド等)を含め、住民のいこいの場となっています。
 動物園の敷地は狭いも、動物の種類と運動場スペースが確保されるので要件を満たしているように。ウサギやモルモットなどを膝に乗せられる動物ふれあいコーナーは大人気で、可愛がるつもりでも足がぶつかれば動物は逃げることを、経験から学んでいるように……

2017/10/30

ヨコハマトリエンナーレ2017

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2017.10.30にアップしました。

 転居後は横浜が遠くなったと実感しますし、この距離感ではトリエンナーレ(3年に1度開催される美術展)のようになりそうとも。
 右は、新しい絞首刑を表現したのかも知れませんが、第一印象は大女の奥さんにお仕置きされる旦那が、身動き取れないよう吊される姿に見えました(5m程度の高さ)。
 彼も、脱出方法を思案しているのでしょうが(息があればだが)、彼の足元には別の作品(下)が展示されています。
 これはカニの集団で、近づいてみれば何とも感じませんが、彼の高さからは「下に降りるのもイヤだなぁ」と見えるかも知れません。
 こんな見事な取り合わせも展覧会ならではと……

2017/10/23

恵みが満ちている──安曇野

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2017.10.23にアップしました。

 山からの清冽な伏流水(地下水)が湧き出す地を開拓した大王わさび農場付近には、生き物を育む恵みが満ちているように感じます。
 わさびは日本原産の香辛料のため外国人旅行客の関心が高いようで、様々な国の方々が「Wasabi」→「Wabi Sabi ?」などと(?)足を運ぶ観光名所で、これも大きな恵みとなります。
 寒さと雪を我慢できれば、人が暮らすには最適な環境と思え、自然の恵みを分けてもらう意識を持つことから、長野県民の実直な人間性が育まれるようにも。
 右は、1989年黒澤 明監督の映画『夢』の舞台とされた地で、おそらく当時から変わったのは、人工物である水車小屋が老朽化したくらいではないか……

2017/10/16

庶民に親しまれる──善光寺

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2017.10.16にアップしました。

 日本の仏教寺院では、国家の安寧を祈願した東大寺、スーパースター空海が開いた高野山 金剛峯寺、庶民に仏教を広めたルーツ比叡山 延暦寺が重要視されるが、善光寺は日本仏教が諸宗派に分かれる以前に開かれた、宗派を問わない霊場+女人救済の寺(上記の3寺は女人禁制だった)ゆえ、庶民にもっとも親しまれた寺院ではないかと。
 「牛に引かれて善光寺まいり」とは、洗濯物を角に引っかけ走り出す牛を追いかけたおばあさんが、善光寺の仏の光明に照らされた牛のよだれを仏の言葉と受け止め、それ以来信心深くなった(女性の信仰対象であった)と伝わるもの。右は青木湖。

2017/10/09

地域に還元された豊かさ──小布施

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2017.10.9にアップしました。

 今年の夏休みは引っ越しの準備で消化したため、半端な日数で回れそうな長野・安曇野周辺に足を運びました。
 2015年開通の北陸新幹線「かがやき」で向かった長野駅改札前には、1998年冬季長野オリンピックの垂れ幕が飾られており、「あれから20年?」が今回の第一印象。
 江戸期の画家 葛飾北斎は晩年、小布施の豪商 高井鴻山(こうざん)に招かれこの地に絵を残しますが、岩松院の天井絵「八方睨み鳳凰図」に描かれる、鳳凰の眼にみなぎる生命力に圧倒されます……

2017/10/02

欠かせない大動脈──臨海町

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2017.10.2にアップしました。

 首都高速道路湾岸線と東関東自動車道の接続(1982年)以前、都心から千葉・茨城方面へ向かう高速道は京葉道路しかないため、利用時には渋滞の覚悟が必要でした(トイレも無かったように)。
 その後開通した湾岸線はスムーズに流れるため、ディズニーランドの花火や夜景を楽しむ間もなく通過してしまうことを、うれしいと感じたことも。
 高速道利用者は大いなる恩恵を受けましたが、葛西臨海公園へ向かう高速下の歩道橋(右)では騒音が途切れないため、会話も通じない状況です……

2017/09/25

過去を埋め立てた──南葛西周辺

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2017.9.25にアップしました。

 海沿いの低地育ちのためか、子どもたちは起伏のある公園が珍しいようで、「富士公園:人工的な江戸川富士」や、「なぎさ公園:展望の丘」の傾斜地を走り回っています。
 付近から東京ディズニーランドが見通せるように、葛西臨海公園やディズニーランドの敷地となる大規模な埋め立ては、漁場を汚染された漁師たちが漁業権を放棄したことで、スムーズに進んだようにも……

2017/09/18

液状化防止の必要──葛西沖埋め立て地

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2017.9.18にアップしました。

 この日は、日照不足・低温で遊び足りない子どもたちが水に入りたくなる陽気のため、9月に入っても稼働する自治体サービスではしゃいでいます。
 以前付近は葛西海岸堤防が築かれた海岸線で、1972年から埋め立てが始まります。海抜ゼロメートル地帯を踏まえ盛り土されますが、東日本大震災では液状化現象により住宅や道路にも被害が出たとのこと。
 軟弱地盤の埋め立てでは被害想定が可能なので、お金がかかったとしても液状化防止対策(地盤改良、水を逃がす等)をしておけば、土地は地域の財産になったはずです……

2017/09/11

庶民が集まる新しい町──西葛西

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2017.9.11にアップしました。

 耐震強度不足で建物が取り壊しとなるため、8月末に西葛西に転居しました。「ファミリー向けの住宅地」との印象は、以前知り合いが3家族暮らす時分に足を運んだ記憶と変わらず、現在も子どもが多く活気ある町に見えます。
 大型スーパー、家電量販店、ファミリーレストラン 等々、生活必需施設の各店舗が競争意識を持つことは歓迎ですが、週末のまとめ買いによるレジの大混雑は避けられないようです。
 周辺住民の多くが生活者+通勤労働者なので、重なる動線では流れに従う必要があり、慣れるのはすぐでも、その時点でうんざりしそうです……

2017/08/28

旧用水と旧街道──六郷用水遊歩道

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2017.8.28にアップしました。

 旧六郷用水は遠くまで水を送る使命から、できるだけ標高の高い崖下沿い(左は斜面)を通されますが、現在も斜面に湧水がある様子から、水を集めて流れる効率的な用水だったと言えそうです。
 沼部の駅名から湿地帯が想起されるように、多摩川の氾濫原(洪水時に浸水する低地)は次々開拓されますが、川辺に近づくほど洪水の危険性が高まるため、用水は多摩川の氾濫をできるだけ避けようと崖下を通されたようにも。
 自然の川と違う不自然な流れには、人々の切実な願いが込められています……

2017/08/21

東京と神奈川の違い──多摩川台公園

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2017.8.21にアップしました。

 多摩川を境に接する東京都と神奈川県では、岸辺の利用方針に違いが見て取れます。
 東京都にとって多摩川は、水資源・運動場の確保に欠かせない存在なので、有効活用が求められます。
 一方、神奈川県の水源は丹沢や相模川ですし、近くの等々力緑地にグラウンドがあるので、河川敷運動場は整備費を削減する分ハードルを下げ、自由に利用できる広場としたいようです。
 堤の上に道路を通した東京より、歩道が整備されている神奈川の方が散策も楽しく、岸辺にゆとりが感じられるのは仕方ないのでしょう……

2017/08/14

風の通り道──多摩川河川敷

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2017.8.14にアップしました。

 炎天下の多摩川河川敷グラウンドで、テニスや野球に汗するのは無理でも、付近での日差しの避け方を思い出したので日陰から観戦します。
 川っぷちには立派な木が並ぶので日差しを避けられますし、川は心地いい風の通り道なのでひと息つけます。
 試合を眺めていればセンスのいい選手は分かりますし、まぐれのヒット(?)や、好プレーを応援するだけでも、結構楽しかったりします。
 プレーしていた時分はギャラリーに「ヒマですね〜」と言いたかったが、見る側になると「ここ涼しくて気持ちいいよ〜!」と、伝えたくなったりも。
 炎天下での試合の後に木陰で飲むビールは最高でした!

2017/08/07

リバーサイドヒル──二子玉川公園

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2017.8.7にアップしました。

 本公園と多摩川河川敷の間を通る多摩堤通りの上に緑地が整備され、川を見渡せ道路を横断せずにアクセス可能な丘が生まれました。道路にトンネルを新設し上部に公園を作る大がかりなもので、自治体の力の入れようがうかがえます。
 ヒルトップに、スターバックス コーヒーを誘致したのは見事ですし、ヒルズカフェからの景色は心地よさそうです。
 散歩+飲食+ロケーションを楽しめる立地は受けそうですし、雨の日の風情も楽しめるのではないかと……

2017/07/31

MITA CARNIVAL 最後の夏

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2017.7.31にアップしました。

 応援団旗を支える姿から、漫画『嗚呼!!花の応援団』を想起するのはオヤジ世代だけでしょうね。
 団旗というのは、応援団や楽団の退場後にたたむものらしく、しんがりで退場する際の拍手に会釈する姿から、意気に感じている様子がうかがえます。男の目には「カッコイイ男」と映るが、女性にスルーされるのは「男らしさ」と認識されないためか?
 大学時代を振り返ると、夢中になれる対象を探る季節だったようで、叶わなかったチャレンジも自身の財産であり続けますが、反面のチクチクも残り続けます……

2017/07/24

空気が変わった──二子玉川

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2017.7.24にアップしました。

 川の上にあるホームからの眺めは、ひと息つけるロケーションですが、混雑時には線路ではなく川まで落ちそうな怖さがあります。
 下流側にあった食堂は、スーパー堤防整備事業により撤去され跡形もありません。オヤジの溜まり場的な雰囲気でしたが、町の個性が失われたようにも。堤防内に居座る連中を退去させ、町のカラーを整えたいようですが、対岸の川崎側にあるバーベキュー広場からは、バカ騒ぎの奇声が響いてきます……

2017/07/17

自然の恵みで遊んだ記憶──玉川

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2017.7.17にアップしました。

 岡本公園民家園では七夕飾りを作る催しが開かれており、子どもたちが行事に親しむには絶好の環境に思えます。
 今年の七夕はめずらしく晴天でしたから、多摩川沿いなら星も見えそうですし(?)、願いは届いたのではないか。
 敷地内でU字型の瓦をつないだ排水路を目にし、父の実家でも庭の井戸をそんな排水路で流しており、笹舟を浮かべ追いかけた情景を思い出しました。井戸水は自然の恵みとの認識のためか、遊びでいくら流しても文句を言われない時代でした……

2017/07/10

Let's Play ! ──砧公園

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2017.7.10にアップしました。

 いまどきの少年野球部員たちは、見知らぬ人にもあいさつするするのかと感心したが、われわれも、ユニフォームを着ている間はあいさつしていたようにも。あいさつを交わせば相手はちゃんと自分を意識してくれますから、やはり社会活動での基本に違いありません。
 少年野球時分に神奈川から遠征し、ここで試合した覚えがあります。アウエーながらも勝つつもりでいましたが、東京の連中は大人びて見えた印象がありました……

2017/07/03

世田谷のヒルトップ──砧(きぬた)

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2017.7.3にアップしました。

 一般的に、世田谷美術館のような集客を目指す施設はアクセスを重視しますが、ここは最寄りの用賀駅から徒歩17分の案内があります。
 1986年開館以来、用賀プロムナード「いらか道」や砧公園を含め「美術館を散策する」イメージを定着させたことは、見事な成果と感じます。
 近くを歩きながらスルーしてしまった、向井潤吉アトリエ館(分館)を含め、都心近くに残る郊外の風景をアピールする姿勢こそ、世田谷らしさと……

2017/06/19

別世界への誘い──等々力

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2017.6.19にアップしました。

 橋の脇で谷底に誘う別世界への入口のような階段は、足を踏み入れる者の期待を裏切りません。
 入り込んだ瞬間の、日常とのギャップがもたらす「快感」は、何度来ても色あせないので、変わらないでもらいたいと。
 上流から歩いてきたため、キレイな水ではないと知っていますが、渓谷周辺の環境が保全されるおかげで「森林浴してる〜」の声が聞こえるような、癒しの空間となっています。
 以前付近にゴルフ場があったことから、奥の赤い橋は「ゴルフ橋」と……

2017/06/12

点在する緑に誘われ──上野毛

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2017.6.12にアップしました。

 「玉川台二丁目 五郎様の森緑地」は以前の屋敷林で、周囲の人から「五郎様の森」と親しまれます(高橋五郎衛門の名に由来)。地主と小作の関係(?)とすると、明るい農村ではないかも知れないが、右の姿となるまで樹木を維持し市民緑地に提供する姿勢は「五郎様」の尊称にふさわしく、先祖の思いを受け継いでいるようにも。
 隣接する不動産物件は売りとして(?)「フォレスト○○」の名称を使用しますが、いまどきは「虫が多そう」と敬遠されるのでは。
 以前の用賀は郊外でしたから、付近にあっても不思議はないが、森が丸ごと残される姿には驚きました……

2017/06/05

道が町を生む──用賀

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2017.6.5にアップしました。

 関東大震災の後、被害が少なかった高台への人口流入増を受け、当時の玉川村では耕地整理が行われ、その事業費捻出のため馬事公苑の土地が売却されたそう。
 おかげで世田谷とは思えない碁盤状の区画に整備されますが、整然と並ぶ住宅街には目印がないため、用賀条通り(一〜十条)として道案内するようになります。
 大山街道と世田谷通りの間を、京都とは逆に北に向かって数を重ねるのは、地域の中心は大山街道との思いによりそうです……

2017/05/29

意識は時代とともに──羽田空港

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2017.5.29にアップしました。

 国際線旅客ターミナルの皿回し体験では、明暗から様々な表情が見られます。EDO MARKET PLACEは江戸情緒を演出する施設ですが、楽しんでいるのは日本の子どもだけ(国内宣伝)のようにも。
 以前成田空港で、構内アナウンス順序が日本語〜英語なのは当然かと受け止めましたが、現在羽田の中国便案内アナウンスが、中国語〜英語〜日本語の順であることを、違和感なく受け止めています。
 爆買いは下火となりますが、土産物を詰め替える段ボールは提供されるらしく、箱単位で追加料金を意識させる作戦が定着したようにも……

2017/05/22

空港を支える広い空──森ヶ崎

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2017.5.22にアップしました。

 首都高速 羽田線の巨大な旋回橋方式可動橋は、地図にも記されます。1994年首都高 湾岸線(空港中央〜大黒JCT)開通までは、横浜・羽田空港・都心を結ぶメインルートのため、1990年旧空港入口(上り線)から入る車の、羽田トンネル(渋滞や事故が多い)迂回路として架けられます。
 大型船が通行するため高い橋が必要でしたが、空港隣接地による高さ制限から可動橋とされました。
 そんな制限のおかげで、周辺には開放感のある空が広がりますが、騒音を妨げるものがないため、エンジン音も開放的に響き渡ります……

2017/05/15

驚く変化と気付かない変化──蒲田

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2017.5.15にアップしました。

 蒲田にチンドン屋は似合い過ぎと思ったら、商店街が主催するゴールデンウィーク恒例のファミリーカーニバルとのこと。
 扮装させられた子どもは勝手が分からず、まるで愛想を振りまけません。笑顔で見守る右のオヤジは「芸に厳しそう」ですから、反省会は大変そう……
 人通りが多くゴチャッとした雰囲気が蒲田らしさのため、店舗の移り変わりに気付かなかったが、2012年堀北真希ちゃん主演「梅ちゃん先生」のポスターが貼られた時分から、かなり変わっているのかも知れません……

2017/05/08

大田区は飾らない──池上

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2017.5.8にアップしました。

 洗足池からの洗足流れは、住宅地の小川にちょうどいいサイズ感らしく、整備された川沿いをいこいの場や、ガラクタ置き場として有効活用(?)する様子は、風景にしっくりなじみます。
 整備の際、変に飾り立てない大田区のさじ加減が住民の感性とマッチするらしく、住民たちが丸くおさめた事に自治体が口を出さないならば、とても暮らしやすい町と思えてきます。
 メディアで目にする町工場の厳しい状況は、自治体には解決できなくても、理解してあげないと味方がいなくなってしまいます……

2017/05/01

春そのもの──城南島

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2017.5.1にアップしました。

 新年度が始まり花見が終わるとゴールデンウィークが目前ですが、ここらでようやくマイペース調整のオヤジたちの体も暖まるのではないか。
 ですが、常に全開モードで走り回る子どもの動きは細かく俊敏で、大人の動きとは別物ですから、付き合いはほどほどにしておかないと、痛い目に合いそうです。
 砂浜を駆け出したくなる衝動は理解できるので、気が済むまでやらせたいが放っておくと、どこまでも走って行きそうと……

2017/04/24

砂浜に誘われて──大森

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2017.4.24にアップしました。

 大森ふるさとの浜辺公園の正面には倉庫が並ぶも、開放感から「海に行こう!」と若いグループ(高校生)が集まり、「浜辺」の名称は年齢の高い世代にもなじむためか、幅広い年齢の方が訪れています。
 2017年4月東京初の常設型ビーチバレーコートやフットサル場がオープンし、水辺を生かしたスポーツの拠点を目指しており、ライバルはお台場か? ベトナムからビーチバレーコートの白砂(粒子が丸く細かい)を輸入する、気合いの入れようです……

2017/04/17

Japan Blossom──新宿御苑

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2017.4.17にアップしました。

 満開となった週末の天気はイマイチでしたが、花見目的の外国人観光客が増えた様子には驚きました。
 外国の方にも、顔を上げれば笑顔になれるこのシーズンをオススメしたいと思っていたが、彼らの笑顔に接するとこちらもうれしい気持ちになります。普段の混雑に外国人観光客が増えたらと思うも、花を見ればそんなことは意識の彼方です。
 前週、開花の遅いつぼみを見上げ「何で咲かないの?」と、悲しげな外国人を見かけたが、そればっかりは…… ツアーに「花見保険のキャッシュバック」が登場したとしても、満開のSAKURAにはかえられません……

2017/04/10

わたしが咲きましょう!──馬込

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2017.4.10にアップしました。

 今年の桜は満開まで足踏みしたため、桜まつりの時期でも2分咲き程度でしたが、ならば「わたしが咲きましょう!」の盛り上げに、春を待ちきれない人々が集まります。
 季節感を盛り上げる踊りなので、招かれた流し踊り、阿波踊り、郡上踊り等のチーム(連)は、元々春の踊りではなくても「春のよろこび」を表現してくれます。
 花はイベントに合わせてくれないので、今日のところは団子を味わい、花で盛り上がるのは仕切り直しということに……

2017/04/03

花見は車で来ないで!──洗足池

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2017.4.3にアップしました。

 起伏の多い地域にとって平坦な池は貴重なため、周囲には水生植物園、ボート乗り場、グラウンド、図書館などを整備し、幼児から年配の方までが集える、いこいの場を目指しています。
 その一方、「花見は車で来ないで」の看板が並ぶように、近隣は違法駐車に迷惑するようですが、近場の公園で宴を開きたい(いまどきは道具も多い)との思いも、分かる気がします。
 今年の桜は、満開まで足踏みをしましたが、ようやく日差しのぬくもりを実感できる季節がやってきそうと……

2017/03/27

よみがえる記憶は祈りに──奥沢

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2017.3.27にアップしました。

 利用する機会はなくなりましたが、東急目黒線 奥沢駅付近からは、東日本大震災の晩の記憶がよみがえります。
 交通網がマヒし、勤め先の六本木から当時暮らした新丸子へ向かう途中の駅から、「間もなく運転再開」の案内が聞こえた瞬間の安堵感は忘れられません。
 普段なら幹線道沿いを歩くと思うも、鉄道沿いにこだわったのは、運転再開時の空気感を共有したかったようです。
 あの晩、家路を歩いた人々が体験した特殊な「一体感」を忘れない限り、よみがえる記憶は大震災被害への祈りになるものと……

2017/03/20

おしゃれな町は気取らない──自由が丘

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2017.3.20にアップしました。

 久しぶりの散策を楽しみましたが、生活圏の変化や年齢を重ねたためか、町の見え方や受け止め方が変わったように。
 以前は、駅から女性が多い町に踏み出す際、先の読めない動きをどう避けるか身構えましたが、生活圏から離れ急ぐ必要がなくなったせいか、ブラブラしながら急に踵を返す女性の脇をすり抜けられたりします。
 「何か楽しいモノない?」の散策と、「おもしろい絵はない?」とカメラを下げて歩く気分が似てると感じるのは、関心のない存在をスルーする判断が速いためか……

2017/03/13

世田谷の香り──等々力

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2017.3.13にアップしました。

 周辺に点在する体験・市民農園は、遊休農地を貸す・売る・転用が制限されるため、農地を遊ばせるよりはマシと、収入は少なくても市民向けに提供されるようです。
 右の農園は無農薬が売りとしても、ここまで必要? というネット掛けのサービスに驚きます。都心では出荷品並に配慮された体験農業への関心が集まるようですが、普段口にする作物が育てられる環境こそ知っておくべきでは? と思ったりします……

2017/03/06

うるおいを肌で感じる──都立大学

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2017.3.6にアップしました。

 2012年完成の東京工業大学「環境エネルギーイノベーション棟」(右)は、二酸化炭素の排出を削減し、棟内消費電力をほぼ自給自足できるエネルギーシステムを持つそうで、ソーラーパネルに覆われる姿を線路脇でアピールしています。
 左側に先導原子力研究所が隣接しますが、原発事故から6年が経過し、元凶は制御できないものを世に出した政策とお粗末な運用機関にあり、原子力研究ではないとの論点整理はできても、アレルギー(拒絶反応)は消せません(原子力を志す若者が減ったのも当然です)。
 設備のすごそうな施設がところ狭しと並ぶ敷地は、大学というより研究施設の印象を受けます……

2017/02/27

区画整理のこころ──柿の木坂

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2017.2.27にアップしました。

 表通り発展の際、裏側の水路やあぜ道沿いに広がった、迷宮の様な家並みの区画整理は難しいらしく、代替わりの家が定着しています。
 一方、奥まった旧耕作地一帯は計画的な整備により、区画が整えられた町並みが広がります。
 集落は街道や水場を中心に発達しますが、離合集散を繰り返すことから形状は複雑になり、地元意識も揺れ動きます。
 そんな状況を目にすると、もし地形を考慮した行政区分で心情が割り切れるなら、それぞれの区にインフラ事業を割り振ることで、効率的な区画整理ができたのでは、と思ったりします……

2017/02/20

スポーツが地域文化──駒沢

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2017.2.20にアップしました。

 駒沢オリンピック公園の大階段下広場は、フリーマーケットが開かれるような場所ですが、片隅に設置したバスケットゴールの元には、多くの若者が集まります。
 男女を問わず気軽にできるバスケットボールやフットサルは、スペースがあればどこでも楽しめそうですが、公園など広い場所でも「キャッチボール禁止」ってのは、より危険という認識のためか?
 競技用施設に加えフランクな場が増えたおかげで、気軽に体を動かす人の輪が広がった周辺では、「スポーツが地域文化」とも言えそうです……

2017/02/13

早咲きの桜がキモ──桜新町

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2017.2.13にアップしました。

 梅の咲き始めにしてはピンクの色が濃いと思えば、「さくらのえんむすび花帯:リボン」が満開の姿でした。
 結ばれている「えんむすびの木」は早咲きの河津桜(ここがキモらしい)なので、もうつぼみがふくらんでいます。いまどきの季節に祈願すれば、成就も早咲きとなるかも? 縁が結ばれたら、今度はサザエさん一家のような温かい家庭を築けるよう祈るのだそう。
 春を待つ気分には明るい期待感があるので、他人に対しても「早く春が来ますように!」と、無責任に応援してしまいます……

2017/02/06

有効な犯罪予防策とは?──大井

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2017.2.6にアップしました。

 鈴ヶ森刑場は、江戸開府から急増した浪人の犯罪対策として、1651年江戸の東海道入口に開設され、江戸に入る者への「みせしめ」として残忍な処刑が行われました(京都三条河原と同じ)。
 「みせしめ」は抑止力となるが、犯罪の芽を摘むことはできません。発想を転換した、現在の更生を目指す取り組みでも再犯を防げず、答えを見い出せない状況は変わりません。
 かつては大名行列が通り、現在も交通量の多い第一京浜に接するため、霊は戻りそうにないが、供養塔では普遍的な「人間の尊厳」が祈られるのではないか……

2017/01/30

引き返せない橋──大井町

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2017.1.30にアップしました。

 立会川に架かる旧東海道の泪橋(現 浜川橋)では、江戸時代の鈴ヶ森刑場で処刑される罪人を、涙で見送ったと伝わります。
 南千住駅付近にあった仕置場の小塚原刑場近くにも、この世との別れの場とされた泪橋があり、漫画『あしたのジョー』では橋の下に丹下段平のジムがある。
 川の名称由来には、「太刀合い説:戦国時代の北条氏と上杉氏が川を挟んで合戦した」もあるが、「泪橋説:見送る(立ち会う)」を支持するのは、罪人であれ処刑を悲しむ人がいたことを、戒めとして伝え続けるべきと思うためです……

2017/01/23

尻で感じる懐かしさ──旗の台

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2017.1.23にアップしました。

 池上線・大井町線 旗の台駅ホームの長椅子には味わいがありましたが、大井町線ホームに続き池上線 五反田方面ホームも改修中のため、残るのは右の蒲田方面ホームだけとなり、滑り込みセーフの感。
 腰が当たる箇所は傷むらしく、板を張り替えた「モノを大切にする精神」を、懐かしさと共にお尻で確かめたくなります。保存したい気持ちはあっても壁と一体化しているため、いずれ消えゆく運命のように。
 仕切られた新しいベンチより、脇に荷物が置ける長椅子の方が使いやすいし、酔い覚ましに横になると気持ちいいんだろうなぁ、とも(それが迷惑だから仕切るの!)。自分もやってたのか? 記憶にございません……

2017/01/16

地下水は土地の生命力──碑文谷

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2017.1.16にアップしました──今回から立会川を歩きます。

 品川用水(玉川上水の分水)が通された尾根筋(東急バス車庫と清水池の間)は、東:目黒川、西:立会川の分水嶺で、いまも双方の湧水を間接的に確認できます。
 都心部の湧水を上水利用するには浄水施設が必要なため、ほとんどは雑用水(飲用以外)利用もしくは下水に流されることに。対策費用は住民負担(屋外の下水は税金?)となりそうですが、丘陵地の南端まで流れる地下水脈は、保全すべきではないか?
 池の水が「湧水」と知り、見る目が変わる驚きは小さな事ですが、可能であれば後の世代に「あるがまま」を伝えたいと……

2017/01/11

人も物も集まる運河──天王洲

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2017.1.11にアップしました。

 最寄りはモノレール「天王洲アイル駅」という、運河沿いのマンション群で6,000もの人が生活できるのは、品川駅への専用シャトルバスのおかげとしても、ベイエリアでは足が心配になります。
 マンション脇にひっそりたたずむ「報知新聞社」を目にし、近ごろはオヤジもスマホをのぞくため、通勤電車でスポーツ新聞を広げる人が減ったのでは?(バス通勤なので分からない)とも。
 新聞の折り畳み技ができない人でも、手のひらで読めるようになりましたが、メガネを外さないと手元が見えないため面倒と感じるのは、オヤジ化に対する抵抗力も低下してきたか……