2019/05/27

行事が告げる季節感──京橋

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2019.5.27にアップしました。

 江戸時代から大相撲開催前日には、太鼓を打ち取組を知らせて回る「ふれ太鼓」がひいき筋を巡回してきたそうです。正装で挨拶を受ける姿には、祭事(奉納行事)の使者を迎えるような姿勢が感じられ、大相撲を季節の行事として受け入れる生活の暦が、現在の都心でも受け継がれているように。
  町並みは移り変わっても、人の営みが途絶えることは寂しく感じるため、慣習は可能な限り続けたいとの思いはとても理解できます……

2019/05/20

八重洲は後回し?

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2019.5.20にアップしました。

 東京駅は、丸の内口に皇居へと続く行幸道路が整備され、反対側に雑然とした八重洲繁華街があることで、トータル的にバランスが保たれる印象がありましたが、丸の内側再開発に目処が立った時分に八重洲側のヤンマービルが消えた光景を目にすると、「後回しにされただけ?」と、優先度の格差を感じたりします。
 駅舎は江戸期から繁華街のあった八重洲側ではなく、皇居と向かい合う丸の内側に建設され(皇居最優先は理解できるが)、その後しばらくの間は改札もなかったことも、国の姿勢のように……

2019/05/13

下町色残る日本の中心地──室町

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2019.5.13にアップしました。

 徳川家康は江戸時代、日本橋を五街道の起点として周辺に人・物資を集め日本の中心地としますが、もてはやされた京都へ向かう東海道側は日本橋の町名でも、北側の土蔵(室)が立ち並んだ地域は室町とされます(京都の室町にならったとも)。現在では橋を中心とした一帯が日本橋とされますが、江戸時代は「ウラ日本橋」的なイメージだったようにも。
 日本橋川の北側は神田明神の氏子地域(丸の内・大手町も含まれる)なので、5月11日の神田祭 神幸祭(しんこうさい)には三越前を山車行列が巡行します。

2019/05/06

「10連休」は最強の呪文──葛西臨海公園

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2019.5.6にアップしました。

 「10連休」の言葉には「言った者勝ち」的な力があり、「もちろん休みます!」「国民の権利ですよね!」など、日の丸を後ろ盾とした(?)強気な主張のため受ける側は窮してしまい、その言葉が発せられる前に釘を刺さねばと腐心された方も多いのでは?
 休むためなら前倒しの仕事がきつくても我慢できますが、休日だから働く人(繁忙期)、休めない人、休みたくない人もいますから、今回のような祝祭であっても分散して休めるような受け皿を用意すべきではないか(混雑を避けられれば遠出も選択肢になる)。
 とはいえ、機を逃すと休めないのも確かで、「10連休」という呪文に乗っかった方も多いのではないか……