2018/04/30

江戸川らしさとは──原木中山

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2018.4.30にアップしました。

 河川敷を目にし「江戸川らしい」と感じた「らしさ」とは、「寅さんが現れそうな光景:葛飾柴又は江戸川のほとり」によりそうで、どこにでもある(or あった)身近な景色に見えるためかと。現在都心部の河川はどこも防災対策による人工的な護岸のため、親しみが持てるよう工夫をしていますが、東京でその成果を実感できるのは、西端の多摩川と東端の江戸川程度かと。
 人の手が加わっても「らしさ」を保つ川は、歩いていて楽しくなります……

2018/04/23

庶民の信仰が尊重された──妙典

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2018.4.23にアップしました。

 行徳街道の南側に権現道とされる路地が残ります。権現とは徳川家康のことで、東金方面へ鷹狩に向かうための道は行徳街道より早く設置されました。また、徳川家康により建立され、幕府から朱印状が与えられる別格寺のたたずまいからも、幕府直轄地(塩田)だった様が伝わってきます。
 ですが地名は、地域開拓を牽引した人物の子孫が建立した日蓮宗の寺から、妙典(みょうでん)とされます。開拓は困難と見られていたのか、庶民の信仰が根付いたことを尊重したようにも……

2018/04/16

江戸期の風情を伝える──行徳

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2018.4.16にアップしました。

 江戸城防衛のため橋が少なかった江戸川ですが、現在3箇所に橋を新設する構想があるらしい。その経緯は、江戸時代当初は隅田川に千住大橋以外の架橋を禁じたため、大火の際に対岸へ逃げられず多くの犠牲者を出したことから、大橋(両国橋)を建設した状況と似ているようにも。
 その発端は東日本大震災の夜、都内から千葉県側へ向かう帰宅者が市川橋などに殺到し、橋を渡るのを諦め東京側の避難施設で一夜を明かした帰宅困難者対策のようです(約8キロも橋がない区間がある)。
 ですが受け止め方によれば、東京都の防衛策(隣県人までは面倒見られない)と読み取れるとしたら、失礼に過ぎるだろうか……

2018/04/09

野鳥には楽園でも──南行徳

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2018.4.9にアップしました。

 行徳近郊緑地(市川野鳥の楽園)は周辺が埋め立てられる際に、野鳥生息の場・緑地保全のために造成された水辺の緑地で、行徳鳥獣保護区と宮内庁新浜鴨場があるも、どちらも普段は立ち入れません(見学できると思っていた…)。
 みどりの国緑地観察路の奥は「野鳥の繁殖場所のため立ち入り禁止」の野鳥の楽園とされ、宮内庁新浜鴨場では、訓練したアヒルで鴨を細い水路に誘導し飛び立つ瞬間を網で捕獲する、鳥を傷つけない伝統的鴨猟が行われます。
  何でも見てみたいと思うのは人間の勝手で、わたしも鳥の立場なら「見せ物じゃねぇ」と言いそうです……

2018/04/02

江戸川区の千本桜

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2018.4.2にアップしました。

 新川千本桜の水辺に、櫓こぎ舟を浮かべる取り組みには風情がありますが、まだ若木のため物足りなさを感じます。
 一方、開放感ある広大な都立 大島小松川公園に隣接する小松川千本桜で、陽気と共に色彩が豊かになった景色を目にすると、心身の「春の目覚め!」を実感できます。
 ですが以前も触れたように、地下には六価クロムを含む鉱滓が埋まっており、『風の谷のナウシカ』で描かれた腐海のように、木々が汚染された土壌を浄化してくれるまでには、人の寿命では計り知れない時間が必要になりそうと……