2019/02/25

記憶は薄れても──旧洲崎

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2019.2.25にアップしました。

 洲崎(すさき)は江戸期の埋立地で、当時は「東に房総半島、西は芝浦まで東京湾をぐるりと手に取るように眺められる景勝地」から、初日の出の名所として人気を集め、大正期には海水浴場として(潮干狩りも楽しめた)にぎわいました。ですが、洲崎遊郭〜洲崎パラダイスとして定着したイメージを払拭するため(?)、住居表示実施に伴い東陽一丁目と変更され、その名称は抹消されます。
 人の記憶は年月とともに薄れていきますが、古い埋立地が受けた地盤沈下の影響は残り続けます……

2019/02/18

発展を願って──東陽町

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2019.2.18にアップしました。

 東陽町という響きに下町らしさが感じられないのは、1967年「発展を願って名づけられた」ためで、現在の東陽町駅付近には72年に廃止された城東電車洲崎線(路面電車)の洲崎停留所があり、遊郭で知られた名ではなく明るいイメージの名称にしたかったようです。
 東京イースト21として建設された複合商業施設(ショッピングモール、ホテル、イベントスペース、オフィスビル:1992年)のシンボルは太陽と月で、以前の水路に挟まれた資材置き場の記憶を消し去り、区役所に近い江東区のランドマークとしてアピールする姿は(鹿島建設による)、東から昇る太陽をイメージしたものか……

2019/02/11

外国人旅行者にも伝わる──砂町

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2019.2.11にアップしました。

 商店街の総菜店に並ぶ品々はどれも晩のつまみにしたいものばかりで、右は独り身と思われるじいさんが、「これ!」と指差しておでんの具をひとつずつ取ってもらう様子。自分が気に入ったモノを買えるシステム(?)こそ買い物の醍醐味なのに、いつしか「おまかせ」を粋と思い込むようになったのは、単に横着になっただけかも知れないと。
 近頃の外国人旅行者にはマニアックな場面が受けるようで、ガイドが焼き鳥屋の前で日本酒を勧めています。昼間っから焼き鳥で一杯が最高の贅沢との説明は、外国人にも伝わっているように見えますし、お茶屋で試飲する姿には、お茶の味を気に入ってくれたらうれしいだろうとも……

2019/02/04

まだまだ変わる──みなとみらい

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2019.2.4にアップしました。

 日産本社ビルを出てあらびっくり! 新高島駅周辺にあった映画館等の建物が跡形もありません。10年間の期限付き借地契約のため2015年に閉館したそうで、そういえばずっと前に「期限付きの借地なんだって」と書いた記憶があります。地主の横浜市は、周辺の開発も進み地価も上がったのでボチボチ売り時と考えているのか?
  横浜市の、できるだけ高い値段で売りたい気持ちは分かりますが、作った建造物を10年で壊すってのはエコ志向の民意に反しますし、ヨコハマはG30(ごみゼロ)を目指していたはずと……(右は横浜税関屋上から)