2015/06/29

教会と結婚式場の違い──目白台

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【東京都】──「神田川を歩く_24」
2015.6.29にアップしました。

 この日は日柄が悪いのか、椿山荘の結婚式は少ないようでも、「♡型」の目をした下見カップルの女性を多く見かけます。
 日本人が教会から連想するのは「結婚式場」で、求められるバージンロード(未見)、石造り的な鐘の塔と、ライスシャワーを受けるテラス(階段)を備える施設は、式場には必須です。
 右は隣接の、カトリック東京カテドラル関口教会で、宗教施設ですからスピリチュアルなデザインは当然ですが、魂が吸い取られそうな光景に、不信心者は「ステンドグラスがキレイ」で十分ではないかと思ってしまいます……

2015/06/22

素通りできない鬼子母神(きしもじん)

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【東京都】──「神田川を歩く_23」
2015.6.22にアップしました。

 普段は寺社の参道並木を、聖域に入る際のお清めと感じますが、この並木の印象は「ただいま」「久しぶり!」と知人に再会し、「変わらずで何より」とホッとする気分に似ています。
 その先は人々の暮らしに通じるので、生活感の多様さを未知との遭遇として受け止められれば、とても楽しめそうな空間に思えます。
 参道並木の大木が残され、人の落ち着ける道幅(間合い)が昔と変わらないおかげで、下町より少し距離感を保つ町並みには、人ごみとは違う「活気」が感じられます……

2015/06/15

品格を失った資産家の町──目白

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【東京都】──「神田川を歩く_22」
2015.6.15にアップしました。

 江戸時代、現在の椿山荘近くにあった新長谷寺(しんちょうこくじ)の不動明王像が、江戸五色不動のひとつ「目白不動」とされ、一帯は目白と呼ばれるようになります。
 江戸時代に大名別邸や旗本屋敷が並んだ一帯は、明治維新後に国の所有とされ、山縣有朋が購入した土地は「椿山荘」のルーツなど、華族や資産家等に売り払われます。
 旧学習院移転も元公家の院長が誘致し、戦後「学習院大学」となっても皇族が通う慣習は続きますが、以前の「資産家≒社会的責務」の精神は失われ、単なる金持ちの「資産家ヅラ」による品格の低下から、皇室の学習院離れが進んでいるのでは…… 

2015/06/08

のれんの花咲く川辺──中井〜目白

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【東京都】──「神田川を歩く_21」
2015.6.8にアップしました。

 神田川・妙正寺川流域には江戸時代からの染色技術が伝えられ、昭和30年代まで京都・金沢に並ぶ染色関連業の三大産地とされました。中井駅付近の妙正寺川沿いでは、いまも技術を受け継ぐ職人・作家たちが活動を続けています。
 その地場産業を盛り立て、 落合・中井を「染めの街」として発信する「染の小道プロジェクト」が2011年に立ち上がります。
 反物が妙正寺川を飾り、商店街店舗の軒先に「のれん」の花が咲く姿を想像すると、一度足を運ばなきゃ、と思いはじめています……

2015/06/01

鎮守の森と文化財の価値──練馬〜江古田

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【東京都】──「神田川を歩く_20」
2015.6.1にアップしました。

 絵馬奉納所に漂う「森を敬う」空気感は、古来の「八百万の神」から続く精神として、肌で感じられます。
 背後に旧国立療養所中野病院建設前は、樹木がこんもりとした丘陵地で「鎮守の森」にふさわしい環境だったようですが、現在この裏は造成され「はげ山」とされます。
 その森に育まれたであろう「江古田獅子舞(鎌倉時代から続く)」を、中野区指定無形民俗文化財に指定しながら、「鎮守の森」を「公園の森」と同様に境界線で区切る行政の姿勢は、地域文化を衰退させる危険性をはらんでいるのではないか……