2020/03/30

春の訪れにゆるむ国民性──南千住

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2020.3.30にアップしました。

 彼岸の連休に際し、「大阪・神戸間の往来自粛」の呼びかけが的を得ていたことを、一週間(潜伏期間)後に東京での感染者急増から気づかされました(大阪・神戸でも感染者が確認されました)。東京でも危機感は抱いていても五輪延期発表前なので、漫然と右の光景を眺めていたようです。
 その判断は、行事の日程(聖火リレー開始予定の3月26日)をターゲットとしたもので、春の訪れにゆるむ国民の気持ちなど視野になかったことを、表しているようです……

2020/03/23

ハングリー精神を生んだ──三ノ輪橋

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2020.3.23にアップしました。

 三ノ輪橋は、かつて付近を流れた石神井用水(音無川)に架けられた日光街道の橋の名称で、付近で枝分かれした流れに泪橋が架かる思川があり、漫画「あしたのジョー」の舞台とされました。
 「巨人の星:町屋」「あしたのジョー:山谷」の原作者である梶原一騎は、ジョーのエンディング(?)に描かれたガスタンク周辺の出身とされ、もうひとつの代表作「タイガーマスク」の舞台も近くとすれば、ハングリー精神を生んだ地と言えそうです……

2020/03/16

下町が保持する機能──町屋

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2020.3.16にアップしました。

 右は灯油等を小売する店の看板で、ガキ時分に目にした際は「関係ない」とスルーしていましたが、改めて目にするとスゴイ看板です。現在も営業継続しているのは、車の通れない狭い路地に暮らすお年寄りなど、小口ながらも必要とする方が多いためではないかと。
 新しい町では「危険物」と排除されそうですが、以前は必要性から当たり前と考えられていました……

2020/03/09

都電にゆられる時の流れ──王子

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2020.3.9にアップしました。

 都電荒川線(東京さくらトラム)王子駅前停留場は、遅延等の運行間隔調整のため、複数車両が停車可能な長いホームになっていますが、ちゃんと乗客を待ってくれるようです。ホーム手前に改札があり駅のイメージに近いも、ホームからの出口は開けっ放しだったりするルーズさが下町らしいと。
 都電には踏切が多いこともあり、線路沿いの道を走る車ものんびりモードで、都電にゆられる時の流れが、沿線地域の生活リズムのベースとなっているように……

2020/03/02

要衝に築かれた軍都の記憶──十条台

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2020.3.2にアップしました。

 前回までの西が丘、赤羽、十条から王子に至る高台は、旧軍用地として占有され、当然戦後は米軍に接収されました。軍の施設とされたのは、埼京線 北赤羽駅〜京浜東北線 上中里駅付近に及ぶ広大な地域で、現在周辺で広い敷地を持つ、都営桐ヶ丘アパート、赤羽自然観察公園、NTC(ナショナルトレーニングセンター)、東洋大学総合スポーツセンター、帝京大学病院、東京家政大学 等は、返還後に作られた施設になります。
 周辺は、隅田川と武蔵野台地の崖に守られる場所柄ゆえ、古くから城が築かれる要衝でした……

2020/02/24

昭和の商店街を思い出す──十条

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2020.2.24にアップしました。

 十条駅前に広がる十条銀座商店街は、いく筋もの通りに伸びるアーケードに200軒もの店舗が軒を並べます。とても活気ある商店街なので人出も多く、歩くだけでも楽しくなりますが、おしゃべりも楽しいらしく「道の真ん中で盛り上がらないで!」の光景に、昭和期の元気だった商店街を思い出します。
 つながっている横丁の飲み屋街を含め、全体で「十条銀座」の看板を守っているように見え、小さな店舗が肩を寄せ合う商店街では、団結力によって活気が生まれる様子がよく分かります。
 右は東十条駅側にある篠原演芸場。

2020/02/17

災害リスクへの関心──赤羽

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2020.2.17にアップしました。

 戸田公園を含めこの地域に足を運ぼうと考えたのは、昨秋の台風による爪痕を確認するためで、隅田川への流れを制御する岩淵水門周辺の状況が気になっていました。
 荒川の土手には、かなりの高さまで水位が上がった痕跡(草や枝 等)が残り、水辺の遊歩道テラスはガタガタで通行止ですが、それだけで済んでよかったとも。
 荒川の氾濫危険水位は7.7mで今回は7.17mに及び(1947年カスリーン台風8.6m、58年狩野川台風7.48mに次ぐ高さ)、隅田川の堤防は6.9mですから、水門を閉じなければ氾濫する状況でした……(右は赤羽駅前噴水広場)

2020/02/10

TOKYO 2020の「虎の穴」──西が丘

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2020.2.10にアップしました。

 北区にあるナショナルトレーニングセンター(NTC)の完成は2008年1月で、同年8月の北京五輪に間に合わせたつもりらしいが、それでは遅すぎでしょ……
 JOC(日本オリンピック委員会)が運用する、加盟団体所属選手強化に利用される施設で、屋内トレーニングセンター、屋根付き陸上トラック、宿泊施設等がある「虎の穴」です。中でも、JOCエリートアカデミー(有望な小・中学生を発掘し、ここを拠点に通学・トレーニングする)の設立が大きく貢献していそう……

2020/02/03

よみがえる昭和の記憶──鉄道博物館

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2020.2.3にアップしました。

 右は懐かしい出札窓口の光景で、硬券(こうけん:硬い厚紙の乗車券)差し、左の日付けを入れるダッチングマシン(名称を初めて知った)、改札を兼ねる際のハサミと、切符に注釈を書くための赤鉛筆。ガキ時分に、硬券の表裏をはがして改札員に渡したこと等を思い出し、改札の方に失礼なことをしていたと。
 初めて券売機の薄い切符を手にした時は偽物のように感じ、「これで大丈夫?」と不安でしたが、そこから自動改札機に向かうとは想像もしてなかったし、近頃は切符を扱う改札機も少数派になりました……

2020/01/27

変貌は道半ば──横浜

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2020.1.27にアップしました。

 右は関内駅南口交差点から見た横浜スタジアムで、「絶好の看板ができた!」と拍手したくなるインパクトです。これはレフト側のスタンドなのでライト側より小ぶりですが、JRの車窓からもバッチリ見えそうです。
 ハマスタ(ヨコスタ)増築・改修工事資料を見ると、敷地いっぱいまで拡張している様子がわかり、ベイスターズと共に盛り上りたいハマっ子の思いが伝わってきます……

2020/01/20

工夫が必要かも──江東区成人式

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2020.1.20にアップしました。

 成人式会場は猿江恩賜公園に立地するので、いい場所柄と思っていましたが、公園を散策する新成人はほとんどおらず、会場前の狭い敷地に滞留し続けます。久しぶりの再会で話が弾むと動けなくなりますし、その場で顔を寄せ合いスマホで記念撮影が主流ですから、背景を意識する年代の古さを思い知らされます。
 キンキラした着物や帯が多い背景には、景気のよさを実感できない状況ゆえ、次世代に明るい時代を築いてほしい、との期待が込められているでは。選ぶのは本人でも、出資者である両親・祖父母等の思いを無視できないところに、家族への感謝が示されるようにも……

2020/01/13

岸辺の開放感と不安感──戸田公園

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2020.1.13にアップしました。

 戸田公園漕艇場は、1940年幻の東京オリンピックに向けて整備され、64年東京大会開催以来水を入れ替えてないそうで、夏場の水草刈取り〜回収が課題らしい。台風被害時の水位は過去最高を記録しましたが、復旧作業のおかげで利用可能に。
 付近で大きく蛇行した荒川は昭和初めに直線化され、流れを荒川と新河岸川に分割整備する堤防に守られましたが、その堤防も安心ではないことを、周辺住民も感じはじめたのではないか……

2020/01/06

新たな思いを胸に──鎌倉、江ノ島

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2020.1.6にアップしました。

 年末の鎌倉はおだやかな日和ですが、寒さに備え着込んでいますから、多くの方が太陽にコートを脱がされています。
 大晦日しか訪問できない近年ですが、区切りの年のせいか例年より人出が多い印象があります。右の親子をはじめ、この年の印象を子供に残せたらと考える人が多いのではないか。
 年末に、本ブログ開設時から愛用してきたカメラが故障し、修理不可と宣告されました(部品なし)。丸13年間一度も故障しないタフさに感謝した翌週には、動画撮影ができる新しいカメラで早速動くものを(いまどき珍しくもありませんが)……

2019/12/23

冬を覚悟する色彩──小石川植物園

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2019.12.23にアップしました。

 小石川植物園の新しい温室には、熱帯性植物や小笠原諸島固有の絶滅危惧種 等が並びますが、研究施設なので一般的な温室のような華やかさはありません。植物に関心が薄い者の印象ですが、以前の温室も閑散としていました。
 唯一の難点だったトイレが、温室内に新設されたことを広めれば、足を運びやすくなるのではないかと。
 穏やかな陽気だったこともあり、紅葉を楽しみ冬の寒さを覚悟する季節の行事として、満足することができました……

2019/12/16

令和を実感できた大嘗宮

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2019.12.16にアップしました。

 新天皇が国家・国民の安寧・五穀豊穣を祈念する秘事は、結界の中で行われるため場所を選ばないようです。儀式は天皇制をアピールするもので、国内に限らず海外メディアにも取材してもらうため、東京の真ん中で行なわれたようにも。
 羽田空港にある礼拝スペースのように、信仰心を持つ者の祈りの場を確保することは可能だが、それは信仰対象はどこにもいるし、どこにもいない、と受け止めることもできます。そんな懐疑的な見方を払拭するためにも、儀式(イベント)は盛大に見せる必要があるのかもしれないと……

2019/12/09

ここより武蔵野──三鷹

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2019.12.9にアップしました。

 駅前から水路と遊歩道が続く光景は武蔵野のイメージに重なり、吉祥寺周辺の善福寺池・井の頭池に感じた「らしさ」が、付近で「ここから武蔵野」の印象に変わります。
 玉川上水は、2003年国の史跡(土木遺産)に指定され、清流復活事業として下水の高度処理水を小平監視所(立川市)から流すことにより、流量を保持しています。
 近くにある境浄水場は、村山貯水池(多摩湖)・山口貯水池(狭山湖)の水を引き入れるように、武蔵野は多摩と都心をつなぐ重要な役割を担います……

2019/12/02

井の頭池が「モネの池」のように?

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2019.12.2にアップしました。

 井の頭池の噴水は、水中に空気を送る曝気(ばっき)装置でしたが、現在運転を停止しています。近年は「かいぼり」等、自然の力を用いる方法に変更したおかげで、「モネの池」のようになったと評判だそう。その光景は確認できなかったが、沈んでいた自転車を引き揚げる等、かいぼりに汗を流した方々は成果をよろこんだことでしょう。
 雑木林のように、池も手入れして蘇らせる「武蔵野スタイル」は、これから定着するのではないか(水を抜くだけではない)……

2019/11/25

「住みたい街」首位陥落──吉祥寺

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2019.11.25にアップしました。

 吉祥寺駅前には、井の頭自然文化園で1954年から飼育され2016年に亡くなった、アジアゾウ はな子の像があります。
 育った町に愛着を持つ人の多いことが「住みたい街」として人気が高い理由であれば、住民にとって喜ぶべきことですが、人気の高まりで地価が高騰し手が届かない地域となり、「住みたい街」首位の座を明け渡したとのこと。
 相続税が高くなるだけとしたら、住民には単なる迷惑のように……

2019/11/18

東京女子大学「VERA祭」

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2019.11.18にアップしました。

 1938年(昭和13年)建設のチャペルには、信仰心を持たない部外者も感心するばかりです。ステンドグラスに期待する絵柄がないのはプロテスタント教会(偶像や装飾を排除)のためで、信仰に必要なのは「光」ということらしい(毎朝礼拝が行われる)。パイプオルガン(1991年設置)によるチャペルコンサートが開催されるそうで、ここに限らずいつか生演奏を体感してみたいと。
 外国人旅行者が寺社に関心を示すように、信仰しない者でも祈りの場に対する認識を持っておくべきと……

2019/11/11

武蔵野のオアシス──善福寺公園

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2019.11.11にアップしました。

 武蔵野三大湧水池とされる善福寺池(井の頭池、三宝寺池:石神井公園)ですが、現在上の池・下の池に分かれ、地下水をくみ上げ維持しているそうです。
 水辺のある公園は子どもたちがよろこびますし、年配の方にも水面を眺める日向ぼっこが人気の地は、駅から遠く訪問者は近所の方に限られるため、武蔵野の雰囲気をゆっくり楽しめます。
 下の池はアシなどの植物が多いが、上の池の水面は開けるなど環境が異なるため、野鳥の種類も違うように見えます……