2013/06/03

情緒を創出する「庶民力」──森下

【東京都】──「大江戸線を歩く_3」
2013.6.3 にアップしました。

 「江東水上バス」は2002年に廃止されますが、待合所は以前と変わらず憩いの場としての情緒が保たれています。
 遊歩道に面し近所の方々も利用するためかとてもきれいで、対岸からは「もうすぐ船が来そう?」な、にぎわいに見えたりします。
 ここは亀戸〜お台場航路の停船港で、ルート設定に疑問も感じますが、前回歩いた扇橋閘門(こうもん)を通ったことを知り、乗ってみたかったなぁ、と……

2013/05/27

水都江戸をたどる──小名木川、仙台堀川

【東京都】──大江戸線から、ちょいと寄り道
2013.5.27 にアップしました。


 江戸に移った徳川家康は、江戸城を中心としたインフラ整備に着手し、現在千葉県の塩田から塩を運ぶため、浅瀬が広がる沿岸に小名木川の水路を開き、後の水都となる礎を築きます。
 しかし、高度成長期の地盤沈下による度重なる水害のため、閉鎖・埋立てられることに。
 再開されたのは、荒川ロックゲートや、隅田川〜荒川の高低差(最大3m)を調整する扇橋閘門など、ゼロメートル地帯を守るための「壁」がすき間無く整備された2005年になります。
 周辺と変わらない活気に見えますが、この先も「水害危機」との隣り合わせを強いられる地域です……

2013/05/20

過去に学ぶべき震災復興の意識──下谷

【東京都】──「大江戸線を歩く」スピンオフ企画
「最後の同潤会アパート」
2013.5.20 にアップしました。

 関東大震災復興の際は、震災4年後に日本最初の地下鉄が開通し、小学校再建に+1年、アパート建設には+2年を要しました。
 時代や環境は違えど、復興の優先順位は変わらないでしょうから、過去の経験から学ぶ姿勢があれば、今回の復興も時間を要する認識と、その間必要となる避難民のケアを予測できたのではないか、という気がしてなりません。

 右は震災復興住宅「同潤会アパート」の中で、最後まで残された建物ですが、戦禍を乗り越え80年以上利用された姿は、当時託された「希望の大きさ」をしっかと後世に伝えたように見えます……

2013/05/13

戦禍をくぐり抜けた建物たち──清澄白河

【東京都】──「大江戸線を歩く_2」
2013.5.13 にアップしました。

 付近には、昭和初期に建設された鉄筋コンクリートの建物が複数現存しています。
 空襲で火の海になった地域で焼け残ったのはコンクリート製のおかげと思いがちですが、地域の人は「ここを守りたい」の意識から、バケツリレーで延焼を防いだそうです。
 手のかかる配管補修は、露出配管(室内・外に下水管が通る邪魔な構造:現在の部屋も同じ)のおかげで繰り返し行えたことが、建造物長持ちのポイントとのこと。
 ということは、現在暮らす建物もまだまだ使えるということかも知れません……(右写真は清澄庭園)

2013/05/06

連休の湘南・横浜シーサイド

【神奈川県】──片瀬海岸、平塚、横浜(2013.5.3〜5)
2013.5.6にアップしました。

 連休で実家(相模原)に戻る際に立ち寄るのは、毎度の鎌倉・江の島周辺ですが、寝坊して鎌倉に寄れないことも近ごろは常習化しつつあります。
 このところゴールデンウィークで天気がいいのは前半だけで、後半は残念の年が続いた印象があるも、東京周辺に限れば全般的に恵まれましたから、遊ぶ側も受け入れ側も、満足できたのではないでしょうか……

2013/04/29

「路地の魔法」に覚える郷愁──門前仲町

【東京都】──「大江戸線を歩く_1」
2013.4.29 にアップしました。

 今回から都営地下鉄「大江戸線」沿線を歩きます。
 門前仲町の路地に足を踏み入れた途端、緊張が解き放たれ、またたく間に風景にとけ込むような感覚があります。
 住宅の建て替えはあるも、以前と変わらず間口の狭い土地で窮屈そうに並ぶ家並みに安どするようです。
 人の尺度の基本は「身の丈」ですから、家・敷地・道路のサイズが、両腕を広げた単位で採寸できそうな場所には親近感が持てる、という説明で伝わるだろうか?

2013/04/22

国境は越えて知るもの──羽田国際線ターミナル

【東京都】──「ベイエリアウォーク 27」
2013.4.22 にアップしました。

 約20年ぶりの国際線ターミナル訪問で、年齢とともに海外や国際空港に対する意識も変わったことに気づかされます。
 20〜30代には「出・入国審査をパスすれば自由!」の勢いがあり、実態は見えなくも「国境は越えていく存在」でした。
 それが国外に出なくなった途端「入管、変なの入れるなよ!」と、関所の役割を期待する守りの姿勢になっています。
 でも海外経験があれば、訪問先での厚意に対する感謝を忘れず、いつかお返しをと考えるでしょう(迷惑をかけた記憶ばかり……)。
 そんな草の根外交から芽ばえる「お互いさま」交流に、国際平和を期待するビジョンは失うべきではありません。
 これまで以上に、海外とのかかわりを強いられる現代の若い世代には、国境を越えた先に「何を描けるか?」が求められるのかも知れません……

2013/04/15

都市生活を下支えする──昭和島、京浜島

【東京都】──「ベイエリアウォーク 26」
2013.4.15 にアップしました。

 現在東京モノレールで運行の快速列車は昭和島駅を通過しますが、以前隣接の車両基地で目にした軌道分岐には、見慣れない遊園地の乗り物のような新鮮さがありました。
 一般鉄道のポイントに赤信号で進入すると、進路をふさいだ線路に「乗り上げ」ますが、ここでは「落ちる底」が迫るだけに、ストッパーの有無にかかわらず事故率は低そうに思えます。
 ヘビのような切り替え動作から、竹製のへびおもちゃの動きを想起しますが、これって通じるだろうか……

2013/04/08

進入灯を目にした安堵感と緊張感──城南島

【東京都】──「ベイエリアウォーク 25」
2013.4.8 にアップしました。

 飛行機内で目的地空港の進入灯を目にすると「着いた〜」の安堵感はありますが、その先に最も緊張する瞬間が待っています。趣旨は分かるも機内アナウンスの「最終着陸態勢:final approach」の響きから、「最期」を想起する人は多いのではあるまいか?
 いくら空の旅に慣れても、1982年「日航羽田沖墜落事故:逆噴射の衝撃」の数日後に搭乗し、客室の不安が破裂しそうなほど膨張する中(全員が落ちたら…と考えていた)、無事の着陸で機内から拍手がわき起こったことを、忘れることはありません……

2013/04/01

運河のビーチでリフレッシュ──平和島、大森

【東京都】──「ベイエリアウォーク 24」
2013.4.1 にアップしました。

 2007年開園当時「大森ふるさとの浜辺公園」には、「どうなのよ?」の印象がありましたが、歩いてみると「掃きだめに鶴」のように「運河に憩いのビーチ」と言えそうです。
 お台場海浜公園の白砂のまぶしさは無いも、近所に裸足で走り回れる砂浜があれば、遊泳禁止でもテンションは上がるようです。
 周囲の景色を隠すフィルターを持てれば、広い空の下にある砂浜なので引き寄せられる気持ちは分かります。

 現在大森産の海苔はありませんが、「海苔を買いましょう〜」を勘違いされたのでは、地元がカチンと来るのも当然です……
 女優が宣伝する大森屋海苔店は大阪の会社で、この地とは無関係。

2013/03/25

Holo Holo お花見──徳川家ゆかりの地

【東京都】
2013.3.25 にアップしました。

 これが「お花見」というものですよね。
 最初はデモンストレーションと思うも、携帯用ポットでお湯持参の様子から、愛好家の「花見茶会」のようです。
 カッコイイと思うも決してまねができない、それを「粋」と言うんでしょうね。
 右女性のように背筋の伸びた姿勢は、柔道(近ごろ揺らいでますが)・剣道のように、茶道の「道」が感じられるようで、見る者にも心地よさを与えてくれます……

2013/03/18

撮影に使えそうな倉庫街──勝島周辺

【東京都】──「ベイエリアウォーク 23」
2013.3.18 にアップしました。

 ここは前回、菜の花で殺風景な景色をなごませていると紹介した、対岸の倉庫が並ぶ勝島で、日中戦争中に埋め立てられたことから戦勝を祈願した命名になります。
 大井競馬場へ向かう道すがらキョロキョロ歩いていると、軒を連ねる倉庫外壁の塗装センスに目が止まります。
 リニューアル後(?)なのか、クリーム系の濃淡と濃い青の配色が見事で、モデル撮影にも使えるのでは? と思うほどシャレています。写真のモデルがオッサンですみません……

2013/03/11

五輪を東京招致できたら!──天王洲

【東京都】──「ベイエリアウォーク 22」
2013.3.11 にアップしました。

 2020年夏季五輪開催地選考の、国際オリンピック委員会による東京の現地調査が、3月4~7日に実施されました。
  前回2016年五輪招致活動と比べると、大震災やロンドンオリンピックを経た現在の気運の高まりには格段の違いがあります 。
  選手たちのように、「東京招致できたら私は、いずれかの競技会場の客席で日本選手を応援します!」と、小さく宣言します。
  五輪招致アンケートの電話があれば「YES!」と答えたいのですが、まだかかってきません。
 東京タワーを望む赤羽橋(芝公園)付近では、携帯端末や三脚で撮影する方の多さに、感心の高さを実感しました……

2013/03/04

夢なき船が漂う──夢の島

【東京都】──「ベイエリアウォーク 21」
2013.3.4 にアップしました。

 船のエンジンにはディーゼルとガソリンがありますが、夢の島マリーナの給油施設には、ディーゼル用軽油とガソリン用ハイオクだけでレギュラーはありません。
 エンジンの仕様から、ハイオクエンジンでレギュラー使用はNGでも、レギュラーエンジンでハイオク使用は可なので、高い製品を売りつける営業方針のようです。
 船のプロによれば「ハイオクを使っても船の走りはレギュラーとほとんど変わりありません」とすると、燃料会社の言い値で「贅沢税」を払うことになりそうです。
 レジャーボートは海好きのあこがれではありますが、海への夢も「お金次第?」では、ロマンもしぼんでしまいます……

2013/02/25

レールは曲がるものなのです──潮見、辰巳

【東京都】──「ベイエリアウォーク ⑳」
2013.2.25 にアップしました。

 近ごろの電車では、線路の継ぎ目通過の「ガタンゴトン」音が減った印象がありますが、それはロングレール(200m以上の長さ)の普及によるもので、この近くにその長いレールを作る工場があります。
 レールを運ぶ専用の貨車があっても、200mのレールではカーブを曲がれない! と思うも、レールが曲がってくれるそうです。
 カーブで使用するレールは角度を合わせた特注品ではなく、真っすぐなレールを現場でたわませて固定します。
 真っすぐだったレールが描くカーブならば、レールを積んだ貨車も通れるわけで、なるほど道理と納得させられます……

2013/02/18

海の果てを見つめた──越中島

【東京都】──「ベイエリアウォーク ⑲」
2013.2.18 にアップしました。

 東京海洋大学は、2003年に東京商船大学と東京水産大学が統合された、日本で唯一の海洋研究・教育を行う国立大学です。
 右の明治丸は、明治天皇が乗船したイギリス製帆船(1873年:明治6年)で、日本に現存する最古の「鉄船」。
 天皇が東北方面から横浜に戻った日が「海の記念日:7月20日」とされ、祝日「海の日:7月の第三月曜日」のルーツとは知りませんでした。
 国の重要文化財ですが、老朽化による大規模修復の募金を受付ています……

2013/02/11

「こんにゃく芸者」が人気?──旧霊岸島

【東京都】──「ベイエリアウォーク ⑱」
2013.2.11  にアップしました。

 霊岸島の響きから「悪霊島」「獄門島」など、横溝正史の金田一シリーズをイメージする年代としては、「こんにゃく芸者」目当てに繰り出したオヤジは数合わせで殺され、「そうか、分かった!」の警部がこんにゃく芸者の説明する間に、金田一が「ちょっと、気になることが…」と糸口を発見する状況を思い浮かべたりします。
 ここは都会の島ですが、過去帳を調べると「しまった、そんなことがあったのか!」という怨念があったりして……

2013/02/04

「ひとりもんじゃ」はNG──月島、佃島

【東京都】──「ベイエリアウォーク ⑰」
2013.2.4 にアップしました。

 昼食には遅い時間ですが、人気のもんじゃ焼き店にはグループの行列があります。
 同じ焼き物でも、焼肉には哲学的とも言える「個人の間」があるので、ひとり焼き肉はNo Problemですが、お好み焼きは「焼けた!」の瞬間に一気に食べられませんし、チビチビ焼く気にもなれません。
 一方もんじゃは、焦げても酒のつまみになるため、ベチャベチャと「ひとりもんじゃ」で悦に入った表情になりそうです。
 そんな姿を想像するとゾッとするので、ひとりでは行かないと決めています……

2013/01/28

+4mの堤防で大丈夫?──勝どき、豊海

【東京都】──「ベイエリアウォーク ⑯」
 2013.1.28にアップしました。

 海沿いを歩く道すがら、東京湾の津波対策は大丈夫か? と……
 湾内の防潮堤は高潮対策を基準とし、計画高潮位(MAXの想定)は東京湾平均海面+4.0mで、堤防の高さには+1m程度が考慮されます。
 そこには津波対策は考慮されていないのに、海抜ゼロメートル地帯を抱える江東区は「堤防や防潮堤を越えるほどの大きな津波に襲われる心配はありません」と胸を張ります。
 その根拠は、元禄地震(1703年)、安政東海地震(1854年)、関東地震(1923年)でも、湾奧の津波は最大でも2m程度だった歴史記録によるようですが、今回の震災時に船橋市で観測された約2.5mの津波には地盤沈下分も含まれるでしょうから、住民としては「安心できない!」が本音になります……

2013/01/21

尽きない食への関心──築地

【東京都】──「ベイエリアウォーク ⑮」
 2013.1.21にアップしました。

 少し前になりますがニュースでも注目された、築地の初セリで1億5,540万円で競り落とされた「マグロ解体ショー」に群がる「黒山の人だかり」を目にし、その表現が似合う町も少なくなったと感じたりしました。
 そのマグロを通常価格で提供するとのふれ込みから行列となりますが、通常1貫400円前後の大トロで換算すると1貫3万円ですって! 奮発しすぎです。
 正月の景気づけと宣伝も重要ですが、「マグロの完全養殖:タマゴから育てる」を応援してもらいたいと思うも、食の現場の関心って将来ではなく「目の前の食材」なのでしょうね……(写真は玉子焼き店)