2013/10/14

谷間で汽笛を聞きながら──大井川鉄道

【静岡県】──「東海道をゆく_3」
2013.10.14にアップしました。

 大井川鉄道のSLはサービス満点で、機関車は見えなくても「遠くで汽笛を聞きながら♪」の煙と汽笛が徐々に近づいてくる高揚感には、しびれるものがあります。
 運転手(機関手が正しいか?)も見せ場と心得ていて、橋の上では汽笛も煙も大サービスでアピールしてくれます。
 「久しぶりなの〜」と涙ぐむおばあさんの蒸気機関車に対する郷愁には、時代背景を含め複雑な思いがあることでしょう。
 「キターッ!」の瞬間からあっという間ですが、迫力ある走りには「カッケー!」とほれぼれしますし、郷愁感を持たない若者に人気があることもよく分かります……(右は塩郷の吊橋)

2013/10/07

記憶をつないだ──登呂遺跡・三保・丸子

【静岡県】──「東海道をゆく_2」
2013.10.7にアップしました。

 登呂遺跡に小学校の社会見学で来た記憶には「隣県でも遠かった」「何でここまで来たのか?」の印象がありました。
 当時までに発見された遺跡は数多くあっても、建物を復元する遺跡の先がけだったのか? 単に行き先選定会議で、社会の先生案が通ってしまったのか?
 現地での記憶はほとんど無いものの、ガキ時分に登呂の火起こし像を目にしたらしばらく盛り上がっただろうとも。火起こし体験とかしたのだろうか……

2013/10/03

富士山麓水の恩恵──三島・富士

【静岡県】──「東海道をゆく_1」
2013.10.3にアップしました。

 静岡県は、接する神奈川県育ちのせいか「いつでも行ける」意識から、富士・伊豆以外は後回しとなりました。
 品川〜三島はひかりで30分程度の近場感が逆に、近くて遠い場所としたのかも知れません。
 三島で最初に染み込んできたのは「豊かな水」の印象で、富士山から流れ出た「三島溶岩」は先端の地に、堅固な地盤と伏流水の恵みをもたらしました。
 豊かな湧水が人々を呼び寄せたようです……

2013/09/23

新宿アンダーグラウンド

【東京都】──「大江戸線を歩く_18」
2013.9.23にアップしました。

 9月10日の晩、都庁前の都民広場で開かれた『五輪開催決定都民報告会』では、一部から「イノセ(キではない)コール」が聞かれましたが、あれは知事の要請か?
 熱気は去りましたが、以来町の人々には明るさが感じられます。
 そこで耳にする「また東京だけでしょ!?」の声に対する第2の矢となるのか、2027年開業を目指した「リニア中央新幹線ルート案」が発表されました。
 新旧沿線は悲喜こもごもでも、ようやく復活の兆しが見えはじめたこの国に、未来が感じられたような気がします……

2013/09/16

摩天楼で抱いた夢──新宿西口〜都庁前

【東京都】──「大江戸線を歩く_17」
2013.9.16にアップしました。

 学生時代にはまだ数少なかった高層ビル群ですが、「未来の象徴」への関心から高層階の大衆パブ的な店によく足を運びました。
 町を見渡し「青き夢」を抱いた場所は、何ひとつ成せなかったと素直になれる場所ともなります。
 建設当時は三角の形状で注目されるも、今どきは「地震に強そう」と見る目は変わりました。
 東日本大震災では被害の報告があったらしく、三角の構造は強そうでも、高層ビルでは上・下部での揺れの差が影響するようです。
 次の手には、ペンタゴンの「五角形」が強そうに思えますが……

2013/09/09

隣人と無垢に遊べる日──東新宿〜新宿西口

【東京都】──「大江戸線を歩く_16」
2013.9.9にアップしました。

 以前山手線の車窓から、新宿の職安付近で仕事を求める人の群れを目にした記憶があります。
 コリアタウン大盛況の現状からは、朝鮮半島出身者がらみと想像できますし、この日「やはり」と受け止めたことで古い記憶がよみがえりました。
 半島出身の出自を持つ小学校の同級生が「お前知らないのか?」と、放課後はクラスメートを遠ざけていた事に思い至ります。
 それは社会認識をゆがめてしまった教育の残滓のせいとしても、以前には現在とは比較にならない「被差別意識」を抱き、過ごしたであろう人々がいました……

2013/09/02

苦学生とともに──若松河田〜東新宿

【東京都】──「大江戸線を歩く_15」
2013.9.2にアップしました。

 西早稲田の路地にはいまも下宿屋のたたずまいが健在ですが、むかしの貧乏学生がひどかったことを、五木寛之『青春の門』とシンクロする人は多いのではあるまいか。
 道すがら、ヒロイン織江の「信介しゃん」の声を耳にした錯覚は、若い時分に背伸びしたあこがれが呼び覚まされるようでもあり、なんだか胸がざわざわしてくる。
 サッシ窓の部屋に暮らす現代の苦学生に、この町はどう映っているのだろう……

2013/08/26

明治期の再開発地域──牛込柳町〜若松河田

【東京都】──「大江戸線を歩く_14」
2013.8.26にアップしました。

 明治期の若松・河田町周辺は、広大な武家屋敷跡地に病院・学校など大規模施設、守り継がれる(?)住宅地の狭い路地や、蔵を構えた商家の名残など、多様な人を集めるための整備が行われたようです。
 駅名にある両町とも「丁目」のない単独町名で面積も狭いため、併記で地域をアピールしますが、牛込柳町同様「バス停のネーミング」的なローカルさがあります。
 計画された若松町駅の名称は、フジテレビ移転による河田町衰退防止策で変更されたそうです。
 その成果? なのか、河田町玄関口の地下鉄新宿線曙橋駅前の「あけぼの橋通り商店街」には、いまも活気が感じられます……

2013/08/19

国を守る仕事──牛込神楽坂〜牛込柳町

【東京都】──「大江戸線を歩く_13」
2013.8.19にアップしました。

 防衛省の門では、ドスを利かせてにらみ付ける門番のような守衛(OB or 警察出身?)の迫力に威嚇され、のぞき込むような撮り方はできません。
 北朝鮮のミサイル発射の際、迎撃用パトリオットミサイル(PAC-3)は市ヶ谷にも設置されました。
 ここに配置されたミサイルは「自衛活動のために本部を守る」を第一義とするもので(戦場では軍隊を守るために戦う、に同じ意)、次いで首都防衛とされるようです。
 論理は理解できても「何だかなぁ〜」と、戦争時に感じたのではもう手遅れです……(右奧は防衛省の巨大アンテナ)

2013/08/12

メディアを支えるのは熱意──飯田橋〜牛込神楽坂

【東京都】──「大江戸線を歩く_12」
2013.8.12にアップしました。

 印刷博物館(凸版印刷)で印刷メディア(雑誌・書籍)の仕事は、送り手の「伝えたい」意欲と、受け手の「知りたい」欲求に支えられることを再認識しました。
 展示されるむかしの手作業には「根気あるなぁ」と感心するも、現在のわれわれも違う形の「根気仕事」を、せっせとこなしていることに気付かされます。
  各工程でさまざまな技術向上の恩恵を受けますが、それぞれ時代の条件下でよりいいものを作ろうとする「熱意」が、歴史となりつつあるのかと、納得するところです……

2013/08/05

危機対応力が試される夏──春日〜飯田橋

【東京都】──「大江戸線を歩く_11」
2013.8.5にアップしました。

 この日多く見かけた浴衣姿は、おそらく隅田川花火大会を目指したと思われますが、開始30分で豪雨のため中止となりました。
 近ごろ急な雷雨が多いとはいえ「花火!」と盛り上がる際に、雨の心配をした人はどれだけいたでしょう。
 都市部なら雨宿りや傘もすぐ手に入るとの考えも、百万人近くの見物客が一斉に実現できるわけもありません。
 その対応「傘を持参」「判断ミスでずぶ濡れになった」で、カップルの将来が大きく左右されたかも?
 この夏のデートでは、突然の雷雨などへの危機対応力が試されそうです……

2013/07/29

地域の夏祭りは何でもあり?──春日

【東京都】──「大江戸線を歩く_10」
2013.7.29にアップしました。

 中島みゆきの「女の情念」が込められたようなアンダーな曲に合わせ、奇妙な踊りを披露する集団がいます。
 曲につれ、観客にお面を次々と渡し増殖していくパフォーマンスらしく、しばらくすると6人に増えていました。
 お面の表情は同じでも各人の振りの様から、「楽しさ」「困惑」「やけくそ」の心理が見えてくるもので、おふざけからも「能の精神」の一端が感じられた気がします……

2013/07/22

このままなら自分も……──本郷三丁目〜春日

【東京都】──「大江戸線を歩く_9」
2013.7.22にアップしました。

 無縁坂(以前あった無縁寺に由来)が身近な時代で注目されたのは、グレープの楽曲(1975年)発表時と思われますが、関心が無い者には縁のない場所でした。
 坂の上にある、東大医学部の正門とされた「鉄門」は現在、東大病院の通院門とのおもむきがあります。
 無縁坂の上に医学部の門を構えた意図には、医学は技術だけではない、との戒めが込められるようにも受け止められます……

2013/07/15

暦は文化と実感する──上野御徒町〜本郷三丁目

【東京都】──「大江戸線を歩く_8」
2013.7.15 にアップしました。

 今年も湯島天神で「夏越の祓(なごしのはらえ)」に遭遇します。
 東京にも季節感を重んじる習慣は残りますが、伝統より「豊かさ」を選択したり、流入者が多いためか、関心が低いことは確かです。
 実生活の目安となる「夏至」「冬至」に近いことを意識していれば、祝日である「春分」「秋分」と合わせて、暦による「四季の行事」が整います。
 そんな行事を「子どものころからやってる」と聞くと、うらやましく感じたりする年ごろのようです……(右は東京大学)

2013/07/08

B級の玉手箱──新御徒町〜上野御徒町

【東京都】──「大江戸線を歩く_7」
2013.7.8 にアップしました。

 JR御徒町駅前で「ナポリタンとミートソースがあればいい!」の看板に「食べてみようじゃないの」と引っかかりました(結構人気がありそう)。
 お約束の銀の皿に山盛りで、昭和風の太くモチモチした麺(パスタではなくスパゲッティ)に、食欲旺盛な若い時分の感覚を思い出すらしくチュルチュルと完食。
 ずっと同じ味のナポリタン山盛りも、味に不満はないようなので、次回は「昭和のミートソース」を……

2013/07/01

くまなく歩きたい!──蔵前〜新御徒町

【東京都】──「大江戸線を歩く_6」
2013.7.1 にアップしました。

 何だか道半ばで「ルートはどうでもいいや!」とスイッチが切り替わり、交差点のたびに「どっちが楽しそう?」と、気の向くままに歩き始めています。
 そんな時は大体失敗して「この道を戻るのか……」と嘆くのですが、それも楽しめちゃうのは、軒先を「失敬!」と「抜けられる」下町の気安さのおかげです。
 失敗も「バカだなぁ」と笑える町なので、ヘトヘトになるまで歩いても心地いいようです……

2013/06/24

意匠(デザイン)を競う──両国〜蔵前

【東京都】──「大江戸線を歩く_5」
2013.6.24 にアップしました。

 付近には歴史や意匠(の表現が似合う)に関心引かれる建造物が多く、四つ角で見回すと「アレは?」と気になる建物がひとつふたつ目に入るため、横道にそれるばかりでなかなか前に進めません。
 2時間程度の行程を3時間半くらい楽しめました。
 それを「粋を競う町」とするならば、素晴らしい伝統が継承される町と言えそうです……

2013/06/17

「最後の家族旅行」は何度でも──箱根

【神奈川県】──箱根
2013.6.17にアップしました。

 今回初めてプリウスを借りました。借りる際、店先でのレクチャーが必要なほど、目新しいマシンになっています。
 キーは鍵型ではなく、エンジン始動もコンピュータのようなボタンなので、「フリーズしたら」どうするの? とも。
 車内は思ったほど静かではないも路地で遊ぶ子どもにソロソロ近づくと、目前の車に「ギョッ」と驚く表情には、なるほどにんまりできます。
 4人乗車で2日間走ってガソリン代1,000円程度ですから、やはりエコなようです……

2013/06/10

永遠に不滅の下町文化──森下〜両国

【東京都】──「大江戸線を歩く_4」
2013.6.10 にアップしました。

 森下駅近くの裏通りにある製氷店では、夏場だけかき氷を出してくれます。
 全品100円の手頃感や、時間をかけて凍らせた透明で堅い「純氷」(焼酎の名前?)の使用が人気のようです。
 これぞ「下町」の光景で、遊んでいる子どもや、家族で外出の際「寄らない?」の誘いに、全員が「行く行く!」と即決しそうな気安さが感じられます。
 店先の縁台で口にすれば、全身がシャキッとして「もう一汗」いけそうです……

2013/06/03

情緒を創出する「庶民力」──森下

【東京都】──「大江戸線を歩く_3」
2013.6.3 にアップしました。

 「江東水上バス」は2002年に廃止されますが、待合所は以前と変わらず憩いの場としての情緒が保たれています。
 遊歩道に面し近所の方々も利用するためかとてもきれいで、対岸からは「もうすぐ船が来そう?」な、にぎわいに見えたりします。
 ここは亀戸〜お台場航路の停船港で、ルート設定に疑問も感じますが、前回歩いた扇橋閘門(こうもん)を通ったことを知り、乗ってみたかったなぁ、と……