2022/01/31

江戸っ子の好物──門前仲町

【タイトルのリンク先を指定できないため、本文はこちらからご覧下さい>>>】

2022.1.31にアップしました。

 江戸三大祭とされる富岡八幡宮 例大祭(徳川家光の長男 家綱の世継ぎ祝賀)の、3年に一度の本祭りでは、町内神輿53基による神輿連合渡御が行なわれます。日本一の黄金大神輿とされる御本社神輿が、隅田川に架けられた永代橋を渡御する際に、人の重みで橋を崩落させたエピソードというのは「江戸っ子の好物」ですから、何十倍にも膨らませた痕跡が残っていそうです。以後、神輿渡御は禁止とされ、大神輿は関東大震災で焼失します。 
 近頃のような感染症の影響(延期・中止)を受けては、盛り上がりようもありませんが、氏子町会では「例大祭の通常開催」を目指し、虎視眈々と爪を研いでいるのではないかと。次回は令和5年(2023年)8月開催予定……

2022/01/10

厄年の先へ

【タイトルのリンク先を指定できないため、本文はこちらからご覧下さい>>>】

2022.1.10にアップしました。

 これまでの人生で「もっとも憂鬱な一年」となった、2021年が終わりました。静かながらも圧倒的なインパクトで立ちはだかる難敵を、乗り越えようと立ち向かいますが、「歯が立たぬ状況」の診断を冷静に受け止め、迷わず次の準備に向け撤退します。
 穏やかさを取り戻したい精神は、「厄年の先」へと向かうきっかけを、「折り合い」の落とし所とともに探るため、安定した場所で立て直せそうですし、落ち着きも取り戻せるのではないかと……

2021/12/27

宇宙にときめく

【タイトルのリンク先を指定できないため、本文はこちらからご覧下さい>>>】

2021.12.27にアップしました。

 宇宙を旅し続けた(2014年12月〜20年12月)はやぶさ2 帰還カプセル(小惑星リュウグウの“かけら”を含む実物)や、探査機模型(右)を眺め、宇宙に思いを馳せるだけで、気持ちが高揚し、動悸や息苦しさを覚えるようになります。高揚感(ときめき)を引き出すスイッチはオートマチックで、その先にはキーワードとなる出来事を中心に、周囲や背景の空気感がパッケージで紐付けされています。この時のリンク先は、宇宙にときめき興奮する姿の周囲に、宇宙や天文に関心を持ち始めたガキ時分の時代背景や空気感が満ちているため、人類が初めて月面に立ったアポロ11号の興奮を伝える、大阪万博(1970年)のアメリカ館「月の石」展示(未見)を想起させ、一段と気持ちを高めてくれます。
 「宇宙にときめく感性」を持ち続けても、新たなものは生み出せないかも知れないが、埋もれていた記憶との思いがけない再会は、それ自体を発見のように感じたりします……

2021/12/13

術後6カ月検査

【タイトルのリンク先を指定できないため、本文はこちらからご覧下さい>>>】

2021.12.13にアップしました。

 手術後6カ月の検査で、背骨に新たな腫瘍が見つかりました。前回放射線治療した部分のすぐ下に並ぶ3つの骨で、当時からあったが、認識できないサイズだったのかもしれません。
 この「一難去って…」(安堵させて落とす)のタイミングは、ドラマのシナリオのようですが、それは放射線・抗がん剤治療により腫瘍の活動が抑えられたためで、治療終了から時間経過につれ体力全般が回復したように、腫瘍も再び活発な活動をはじめ、認識可能な大きさとなるまでに必要な時間なのかもしれません……

2021/12/06

抗がん剤の効果

【タイトルのリンク先を指定できないため、本文はこちらからご覧下さい>>>】

2021.12.6にアップしました。

 当初の検査により治療部位は、咽頭部(下咽頭、中咽頭)、リンパ節、食道とされ、最後の食道治療に向けた内視鏡検査(上部消化管内科)では、緊急度の低い軽度の腫瘍と判定されます。特段に緊急性を求められないことから、体調の回復具合を見ながら実施しようと、2カ月程度先送りにされました(10月から12月に先送り。当初は最短で9月中の終了も選択可でした)。
 こちらには、すぐの治療でも覚悟はできていますが、不安を取り除く配慮か、先生から「Go !」への気勢が伝わってきません。先送りされた頃になると、間近に手術から6カ月の定期検査(頭頸科 CT検査)予定があるため、その結果を見て判断しようと、再度先送りになります。総合腫瘍科の先生も「年が明けちゃうね」と、苦笑いする時期ですが、関わる担当科が定期検査を尊重することは、チーム医療の正しい姿勢と思われます。再度の先送りが可能となったは、抗がん剤治療を担当した総合腫瘍科先生の「抗がん剤が効いたのかもしれない」(治療で耳にした、もっとも明るい響きを持つ言葉!)の言葉通りとしたら、なんと見事なチームワーク! であると。それを信じているので、何度先送りにされても待っています……

2021/11/28

療養と支え

【タイトルのリンク先を指定できないため、本文はこちらからご覧下さい>>>】

2021.11.28にアップしました。

 今回の治療(放射線照射・抗がん剤点滴)は、がん細胞と共に正常細胞も痛めつけるため、治療終了(治療しないこと)すなわち療養の始まりになります。療養では、光が差す方向へ進むにつれ、心身は明るさを取り戻すもの、と思っていたので、改善の兆しが一向に見られず、暗雲が漂う状況、では、戸惑ってしまいます。症状の重さや、回復時間 等の程度差ではなく、特定の機能(飲み込み)や症状に限られることに気づくと、次第に明るい見方ができなくなります。
 そんな時分の外見から、心身の状態を察してくれた看護師さんが、退院時にかけてくれた「あの状態から、よくぞここまで! 回復しましたねぇ〜」の言葉を、見るに忍びない姿との比較による、最大級の褒め言葉と受け止めました。そのような方々の支えのおかげで、なんとか退院までたどり着くことができたと、感謝しております……

2021/11/21

いっぱい、いっぱい……

【タイトルのリンク先を指定できないため、本文はこちらからご覧下さい>>>】

2021.11.21にアップしました。

 最後の抗がん剤点滴の朝、先生がベッドを訪れ、血液検査(腎機能)の結果「抗がん剤投与は可」を伝えてくれますが、こちらは「もう、いっぱい、いっぱいです……」と、ギブアップの言葉を絞り出すのがやっとでした。
 この入院では、何度も想像を超える状況・場面に遭遇し、それを乗り越えてきた、と振り返ることができますが、この時は「現状に耐えられない」上に、「目の前の山を乗り越える姿を想像できない」と感じていました。この時のわたしが求めていたのは、(首が締め付けられる)呼吸の息苦しさからの解放であるため、この辛さが1週間以上延長され、息苦しさが強まる恐れのある「抗がん剤投与」の選択は、できるものではありませんでした。当時は「就寝中に息苦しさが強くなったら…」というイメージにビビるため、睡眠導入剤を飲んでも眠れませんでした……

2021/11/15

説明できない副作用

【タイトルのリンク先を指定できないため、本文はこちらからご覧下さい>>>】

2021.11.15にアップしました。

 放射線治療+化学療法を5週間続けると、ベースとなる体調も治療の影響で変調してしまうため、健常時との単純な比較はできなくなります。この時分の副作用は、口の渇き、口内炎、便秘、吐き気、痛み止め効果の低下と多彩ですが、ここでの吐き気は、これまでに経験したことのないプロセスで出現します。
 忍び寄るような「これ吐き気?」「すぐにおさまるだろ」と認識するのは、停止させられたセンサーが危険信号を見逃したためで、同様に身体を守る「防衛システム」も無力化されます。そのため、防御力を備えた外部への誘導路を、抵抗を受けることなく構築されてしまいます。静かに忍び寄る吐き気に、抵抗する術はありませんが、一度出してしまえば落ち着きを取り戻せます。ですが、数日後には別の副作用が発生したかのように、食欲が失われ、食べ物が喉を通らなくなるため、その後は点滴で栄養補給することになります。
 この吐き気と食欲不振が別々に出現するような副作用は、変調した身体に起こるらしい、としか説明できません……

2021/11/07

見えない敵との戦い

【タイトルのリンク先を指定できないため、本文はこちらからご覧下さい>>>】

2021.11.7にアップしました。

 二回目の入院では、放射線治療(放射線照射 週5回(月〜金曜)計35回)と、化学療法(抗がん剤点滴 週1回(火曜)計7回)を並行して実施する、化学放射線療法を行います。
 手術で切除しきれなかった細胞や、目に見えない小さな細胞を死滅させるため、がん組織周辺(切除した喉頭周辺)への放射線照射と、広い範囲の再発・転移を防ぐ化学療法を組み合わせることで、高い治療効果を目指します。ですが高い効果が期待される反面、副作用も強いとされるあたりに、抗がん剤治療の厳しさが潜んでいます……

2021/10/31

地獄の門番

【タイトルのリンク先を指定できないため、本文はこちらからご覧下さい>>>】

2021.10.31にアップしました。

 治療の事前説明では、疑問や不明点についての説明に加え、治療への不安を取り除くため、患者がネガティブと感じる要素についても、納得を得る必要があります。ここは、一般の方にも辛い治療と認識される「抗がん剤治療」を説明する場面で、患者側もある程度の覚悟を持って臨んでいます。そのように重要で、繊細さが求められる場面においても、ここは「地獄の入り口」であり、この先には「ネガティブな要素が満ちている」との主旨で、覚悟の甘さを戒め、治療の厳しさを強調した事前説明をする、女性看護師の方に出会います……

2021/10/26

障害と福祉

【タイトルのリンク先を指定できないため、本文はこちらからご覧下さい>>>】

2021.10.26にアップしました。

 身近ではなかった時分の障害者手帳は、支援を受ける権利の証との認識だったが、対象者として決して戻れない深い線で分かたれると、そのボーダーの重さを思い知り、被差別を受け入れた者の「証」という、やっかんだ姿勢で受け入れようとする、引け目や、卑屈さを自覚したりします。
 自信を持てない精神を社会が受け入れるためには、「優劣」を分かつバリアを形骸化させるセーフティネットを提供し、各人が持つ多様性こそ必須の個性と受け止めようとする、社会福祉の考え方が必要ではないかと……

2021/10/14

制御できない体

【タイトルのリンク先を指定できないため、本文はこちらからご覧下さい>>>】

2021.10.14にアップしました。

 合併症の危機を脱しICUから一般病棟に移ると、今度は強烈なめまいで動けなくなる症状に襲われます。目の開閉に関わらず、まぶたに焼き付いた虹彩の影が残像のように見え続け、血圧は赤ちゃんレベルまで下がります。数日後には、X線撮影台の上で身動き取れなくなり、ストレッチャーで病室まで運んでもらうことに(ストレッチャーから眺める天井の絵は、TVドラマ『ベン・ケーシー』のオープニングのよう←感心してる場合じゃない!)。その件は瞬く間に病棟中に知れ渡り、「要注意患者」のレッテルが貼られる事に。
 薬の効果が過剰に表れるため、投薬はすぐに中止されましたが、退院後も改善は見られず、現在も不安を抱えたままです。「首周辺には、重要な神経が集中しているから…」は、説明放棄に聞こえてきますし、効果的な対処法も示されないので、「動き出しをゆっくりと」等を心がけるしかないのか……

2021/10/08

ICUへの覚悟

【タイトルのリンク先を指定できないため、本文はこちらからご覧下さい>>>】

2021.10.8にアップしました。

 全身麻酔による外科手術後、合併症(手術が原因で発症する病気)の危険性から「高度な状態管理が必要な患者」とされ、24時間モニタリングが可能なICU(Intensive Care Unit:集中治療室)に収容されます。ICUは、「集中治療のために濃密な診療体制とモニタリング用機器、ならびに生命維持装置などの高度の診療機器を整備した診療単位」とされる、重篤な患者を収容する施設ですから、「術後はICUへ」の説明を受け、厳しい状況への覚悟を持つことに。
 正直ビビりましたが、きっぱりと言い渡されたおかげで、こちらもサバサバと受け入れることができました……

2021/10/01

大きな手術

【タイトルのリンク先を指定できないため、本文はこちらからご覧下さい>>>】

2021.10.1にアップしました。

 「手術は10時間程度」と耳にし、内訳は様々な作業の積み重ねであるとしても、集中力を10時間持続できるのだろうか? と。周囲が「大きな手術」と表現するように、頸の腫瘍を切除し、腹部から小腸を移植する再建手術は、大がかりな手術とされます。当人は寝てるだけですが、先生方の体力を考えると、これ以上長時間の手術は困難ではないか、とも。
 事前に説明された「声を失うこと」「胸元に気管孔(穴)ができること」「へそ周辺に移植後の縫合跡が残ること」は、理解のとおりでしたが、その周辺がどんな様子なのか、どこが痛むのか、麻酔なのか、しびれなのか、失われた機能・残された機能は 等々、自分の体ながらよくわかりません。どうも変化を前向きに受け止められないらしく、探ろうともせずに、誘われるまま眠りの中へと…………

2021/09/24

まな板の鯉

【タイトルのリンク先を指定できないため、本文はこちらからご覧下さい>>>】

2021.9.24にアップしました。

 「声が出なくなった……」と、異変を感じてから1カ月半。有明病院への治療依頼から2週間で入院なので、流れに乗れたと言えそうです。これから手術で1カ月弱(仕切り直しでひとまず退院)、化学療法+放射線治療で2カ月程度の入院生活が始まります。普通なら「長い」と感じる期間ですが、すでに洗脳されたかのような諦めの気持ちで、「まな板の鯉」のような心境だった気がします。
 高校時分にも入院したことがありますが(ちくのう症手術)、よほど耳鼻咽喉科に縁があるのか(今回は頭頸科)、センターライン周辺がわたしの弱点なのかもしれないと……

2021/09/08

病院間連携の実感

【タイトルのリンク先を指定できないため、本文はこちらからご覧下さい>>>】

2021.9.8にアップしました。

 初診時の検査では、病状の把握、治療方針の決定、スケジュール調整 等を速やかに進めるため、スピード重視の「仮押さえ」的な手続きが用いられます。順序を配慮の上、可能な限り短期間での検査を目指す、時間との戦いでもあるため、前日に有明病院で入院治療の依頼をしたのに、この日は東大病院で検査の続き(PET検査)だったりと、いささか不義理な状況が生じたりもします。
 ひとつの目的のために、複数医療機関の横断的な活用が可能で、その体制が維持されていることは、評価に値する医療水準であると……

2021/09/01

「自分らしさ」の選択


2021.9.1にアップしました。

 病院や主治医の変更は、セカンドオピニオンの主旨でないと理解した上で、あえて「意思の反映」に利用したいと考えたのは、人生の重大な局面となる病気治療にもかかわらず、認識した時点ですでに追い詰められていたためです。
 ですが、そこで思い浮かんだのは、口にするのもはばかられるようなものばかりでした。
 ・日常生活をできるだけ想起しない環境であること。
 ・気持ちがあくせくしない環境であること。
 ・海が見えること、空が広いこと。
 「自分らしさ」の選択(治療(本質)ではなく心地(環境)の選択)に異存はないので、わがままながらも許してもらいたいと、有明病院さんに治療をお願いしました……

2021/07/31

セカンドオピニオン


2021.7.31にアップしました。

 連休明けの面談(診察)には妹も同席してもらいますが、異なる所見を引き出せそうな質問項目を持たないため、先生の説明内容は変わりません。今後の治療について、こちらから口を挟めるとすれば、別病院でのセカンドオピニオンを紹介してもらう、程度しかありません。現実から目をそらすような態度に見えたとしても、「ワラをも掴む」思いであがいていました。
 セカンドオピニオンの紹介依頼に対し、東大の先生は嫌な顔を見せることなく、淡々と紹介状の準備をしてくれます。このやり取りについては、実際の経験談の感触として、いたって平穏に話が運んだこと、何の不安・心配もいらなかったことを、お伝えしておきます。

2021/07/24

本人に都合の悪い話

【タイトルのリンク先を指定できないため、本文はこちらからご覧下さい>>>】

2021.7.24にアップしました。

 東大病院での検査結果の説明は、家族の同席を求められることもないまま(難しいとの判断らしい)、「本人に都合の悪い話ではありますが……」と、サラッと始まります。
 都合の悪い話を並べられるとついていけませんし、冷静さを保つことが困難な状況に追い込まれていきます。話の中に潜むネガティブな表現を、「それはまだ先の話」と切り分けることは可能でも、さしあたって大きな障害となる「声を失うこと」を受け止めるだけで、思考回路は「緊急停止事態:フリーズ」に陥ります。「つんく♂ 氏のようになる」と考えたことはなかったが、その不便さは容易に想像できるため、いちいちフリーズしてしまいます……

2021/07/17

東大病院はかかりつけ医?

【タイトルのリンク先を指定できないため、本文はこちらからご覧下さい>>>】

2021.7.17にアップしました。

 歴史と信頼の賜物でしょうか、東大病院を「近所のかかりつけ医」的に利用するお年寄りが多い印象を受けます(ものすごい混雑にも慣れている様子)。病院が目指すべきひとつの姿とも言えますが、日本の最高学府の頂点に属する病院としての威厳を、もう少し感じたい気もします。
 大学病院に欠かせない、研修システムは確立されているようで、最初の問診は経験の浅い方、次の検体採取には中堅どころの若手指導者と、見学するだけの新人がペアで対応します。完全に教材扱いでも、自然と「お役に立てれば」の姿勢になれるのは、大学病院への期待感なのでしょう。
 検査結果が判明するまでの最後の猶予期間も、自己防衛本能で守られているため、久しぶりの東大散策気分で検査に通います……