2019/06/03

遺産を生かすのが文化では──丸の内

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2019.6.3にアップしました。

 江戸時代の丸の内に並んだ大名屋敷は、明治期に取り壊され陸軍兵舎・練兵場となりますが移転後は三菱財閥に払い下げられ、日本の中心地は三菱に牛耳られることになります。当時の財力がどれほどか想像できませんが、重要文化財として残される明治生命館(三菱グループ)には「うわ、すげぇ!」と圧倒されます。
 その一方、1968年解体〜2009年復元の三菱1号館美術館では、歴史的建造物保存に非協力的な三菱の姿勢が各方面から非難されました。現在の丸の内ブリックスクエアは「おしゃれな中庭」との評判から、ベンチには女性がビッシリ並ぶ人気ぶりで、商業的には成功に見えますが、歴史遺産を生かさずに新しい文化は生まれるのだろうか……

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