2016/06/27

June Brideをめざして!──浜松町

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2016.6.27にアップしました。

 竹芝桟橋は伊豆・小笠原諸島の玄関口ですが、付近にはホテル、パーティー会場に加え、クルーズウェディングが可能な船も停泊する、ウエディングエリアとしても人気の、船出の港でもあります。
 パーティーの出し物を練習する女子たちが、祝福よりも「はじけたい」姿に見えるのは、出会いのへ期待感や「次はわたしよ!」のテンションが高まるためでしょう。そんな、希望に満ちた活力がこの国には必要ですが、現代の若い男たちって、はじけてる?
 「純白」のドレスを汚すまいとの配慮は、きっと将来に生かされることでしょう。とても素敵なJune Brideでした……

2016/06/20

江戸っ子のひいき──赤羽橋

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2016.6.20にアップしました。

 江戸期、中ノ橋付近にあった久留米藩 有馬家屋敷内の「水天宮:久留米から勧請(分霊を他の地に祭る)」は、塀越しに賽銭が投げ込まれるほど庶民に信仰され、後に屋敷内のお参りを認めると、有馬家・情け深さを掛けた「なさけありまの水天宮」という地口(じぐち:駄洒落)がはやります。
 また、当時では異例の高さ三丈(約9m)の火の見櫓を建てると、有馬温泉(出身地)・水天宮・火の見櫓を掛けた「湯も水も火の見も有馬の名が高し」とされるほど、江戸っ子がひいきにしたのは、「ありま」の語呂が受けたような気がします。
 水天宮は日本橋蛎殻町に移転し、現在も信仰を集めますから、ご利益は健在のようです……(右は付近の元神明宮)

2016/06/13

気兼ねない麻布の下町──麻布十番

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2016.6.13にアップしました。

 交通手段がバス路線しかない時分は「陸の孤島」とされ、周囲の高台にある大使館等の施設からも坂下に位置するため、当時は「知る人ぞ知る」隠れ家的遊び場とされましたが、2000年地下鉄南北線開通から多くの人が訪れるようになり、町の評判は高まります。
 右のようなおばあちゃんの焼き鳥が健在なのは、個人経営中心の商店街が発展したためで、豆屋、蕎麦屋やたいやき屋等、庶民向けの店にはいつも人が群れています。交通の便が劇的に改善されてからは、売り上げが増えたとしても、地価や物価も上がり暮らしづらくなったのではないか……

2016/06/06

オアシスを断つ町づくり──元麻布

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2016.6.6にアップしました。

 麻布学園グラウンド下の狭い谷筋には、以前の水場に集まった住宅が残り、日本のオアシス(谷筋)の典型的な姿と出会えます。
 周辺にはいくつもの湧水が現存しますが、水量減少・水質悪化から上水に利用できないためそのまま下水に流されます。もったいない気もするが、六本木ヒルズ周辺では埋め立て(土を盛る)だけでなく、地下水脈を断つような工事が行なわれたのではないか?
 湧水を断ってしまうと土地は潤いを失い、やがて砂漠となりそうだが、水分を抜いて地盤の強度を高めることが都市整備と言われれば、反論の余地はありません。
 その一方、人工都市の上では、管理された水辺が人々を潤わせています……