2012/07/16

Hill Topを目指す精神──秋葉原〜神田

【東京都】──「山手線を歩く! 26」
2012.7.16 にアップしました。

 教会には町のシンボルとなるべく、眺めのいい場所を目指す性格がありますが、一方の寺社では、修験道や密教など修行の場を求めるものは山の頂を目指すものの、山を背負い威厳を高めるなどさまざまで、土地柄により必ずしもHill Topを目指すものではありません。
 必ず天を見上げる信仰同様に、高みを望みながらも見上げることにこだわらない精神にも、普遍的な「祈る気持ち」が込められるなら、こだわらない「和式」の方がなじむ気がします……

2012/07/09

疑似空間の体感スポット──御徒町〜秋葉原

【東京都】──「山手線を歩く! 25」
2012.7.9 にアップしました。

 以前からコスプレ姿のビラ配りはいましたが、今どきは「コスチュームを見せたい(?)」若い娘たちが街頭にあふれており、ツクモ電機の店舗が並ぶ付近では道の両側から声を掛けてきます。「ヒマなんでしょう〜」の声も、場所を置きかえると見慣れた光景に見えてきます。
 オタク界のキザ男的な野郎が、メイドさんと話し込んでいます(道端での会話はOKのようです)。
 「オタク天国」に見えた光景も、実は「非オタク」同様で結構厳い社会に見えました……

2012/07/02

「縁」を取り持つ寺社の存在──上野〜御徒町

【東京都】──「山手線を歩く! 24」
2012.7.2 にアップしました。

 女性の前にある大きな輪は、大祓(おおはらい)神事の茅の輪(ちのわ:かやで作られた輪)です。
 6月(夏越の大祓)と12月(師走の大祓)の晦日(末日)に行われる神事で、意識なしに犯した罪穢災厄(つみけがれわざわい)を除くための行事。
 見知らぬ人たちと神社で一緒に茅の輪をくぐることには、時節を共有するような一体感があり、一期一会と思われる「時間」「空間」の共有感は、「縁」という解釈がふさわしいと感じます……

2012/06/25

祭りの季節到来!──浅草

【東京都】──「山手線を歩く! 23」
2012.6.25 にアップしました。

 合羽橋に近い矢先稲荷神社の例大祭では、子どもたちに解放される「曳太鼓」が大人気です。
 ここでは祭りの装束に「カラフルなふんどし」を着ける人が多いことに驚きます。
 赤系の目立つ色づかいが多く、♥をちりばめるオッサンもいます(そんなの撮れな〜い)。
 湯気が立つようなHOTな印象には、同性も強烈なセックスアピールと感心しますし、女性にも「真っ向勝負」のアピールは、まとを射ているのではないか? それほどあからさまなアピールです……

2012/06/18

背中から伝わってくること──鶯谷〜上野

【東京都】──「山手線を歩く! 22」
2012.6.18 にアップしました。

 擬人化しやすいフォルム(姿)と、どっしりとした落ち着きから「頼れる父親像」を思い浮かべ、親近感を覚えたゴリラの背中です。
 振り返る際も「何か用?」と上半身だけ向けるしぐさが、無愛想ながらも存在感を示す一家の大黒柱的なイメージに結びついたりします。
 ここでは見られませんが、いざというときは胸をたたく「ドラミング」で敵を威嚇する頼りがいのある姿を、「勇ましさ」や「存在感」を失いつつあるオヤジたちは、見習わねばと感じたりするかも知れません……

2012/06/11

「芸術の森」に託した願い──日暮里〜鶯谷

【東京都】──「山手線を歩く! 21」
2012.6.11 にアップしました。

 白昼の広場を舞台にして、語りで絵に関心を集め展開を期待させる力は、まさに「話術」なのでしょう。
 最初は最前列の親子だけですが、次第に周囲の大人たちが「懐かしさに呼ばれようか」と腰を下ろす方が増えていきます。
 いっときを過ごす人が増えれば、それが評価となるのですが、徐々に腰を下ろす大人が増えたのは「座りたい」だけかも知れません……

2012/06/04

イキさを感じるリサイクル──西日暮里〜日暮里

【東京都】──「山手線を歩く! ⑳」
2012.6.4 にアップしました。

 谷中地区は空襲被害を免れたため、東京の中では古い建造物が残る地域で、そんな地域遺産を活用する取り組みが広がり、この町の財産を「あるままの姿で使おうとするリサイクル指向」が感じられます。空襲で焼け残っちゃったではなく、生き残ったことを伝えていかねばという思いが、古い建物に息吹を吹き込んでいるようです。
 しょせん京都には追いつけないも、東京なりの文化を育てていこうとする姿勢こそが「粋」の原点ではないかと感じました……

2012/05/28

不便さの魅力は単なる郷愁か──田端〜西日暮里

【東京都】──「山手線を歩く! ⑲」
2012.5.28 にアップしました。

 本駒込付近にある吉祥寺の裏手から千駄木に向かいますが、至る前に道を見失いました。気付いた地点からはかなり戻らないと、隣の路地への抜け道がない地域です。
 普段は持たない地図のプリントにルートを書き込んでいても、道を失う迷路(地図にある道が無い!)に一発かまされ、気合いが入ります!
 現在も西の吉祥寺側には「車は通り抜けられません」の看板が立つ路地が迷路のように絡み合いますが(バックする車をよく目にし、歩行者側もよけてやるかの気持ちになる)、車道が整備された東の地下鉄千駄木駅側には、この地の「環境破壊?」的な立派な住宅街が広がっています……

2012/05/21

すがすがしい「サツキとメイ」のころ──駒込〜田端

【東京都】──「山手線を歩く! ⑱」
2012.5.21 にアップしました。

 タイトルはご存知のように、映画『となりのトトロ』(1988年 宮崎駿監督)主人公姉妹の5月にちなんだ名前です。
 これまでその命名には監督の「里山で農耕が盛んなころの日本人が大きな希望を抱いた、田植え時季の田園風景に主人公を立たせたかった」旨のコメントがあったと思うも(見当たらず)、現在流通する情報は、郊外に引っ越したのは「よく晴れた五月の日曜日」だけとは、何とも心がこもらない「安直なコピーの氾らん」と感じてしまいます……

2012/05/14

植物たちの彩りがまぶしい──巣鴨〜駒込

【東京都】──「山手線を歩く! ⑰」
2012.5.14 にアップしました。

 小石川植物園は好きな施設なのでよく歩くも、まだ自分には「ビジター」の感覚があります。
 植物に関する知識は無いながらも、切れ切れの記憶の断片をつなぐことができれば、一気に植物に対する関心と理解が深まるのでは? と思ったりします(それは万事に共通の命題です)。
 そのためには、この地のように多様な植物が育てられる植物園へ、季節ごとに足を運ぶ必要がありそうです。
 時間はかかりそうですが、ポチポチと積み重ねたいと思っています……

2012/05/07

暮らしを守るための選択──大塚〜巣鴨

【東京都】──「山手線を歩く! ⑯」
2012.5.7 にアップしました。

 この付近の都電荒川線沿線には「この先車両通行不可」の看板をあちこちで見かける、迷路のような路地に家屋が密集しています。散歩する側にはワンダーランド(角を曲がると何が現れるのか?)と、楽しめる町並みですが、防災の観点からは危なっかしい家並みです。
 防災道路の「再開発用地」といえ、住宅密集地の明らかな私有地でも「失敬!」と公然の通路とする場所まで、フェンスで閉め出されては途端に不便になります。
 ですが雑司ヶ谷で感じたように、見晴らしをよくすることで緊急車両(消防車など)が通れる道幅になるわけですから、行政側としては「やらねばならない」事業であるのは確かです……

2012/04/30

集客力衰えないビッグシティ──池袋〜大塚

【東京都】──「山手線を歩く! ⑮」
2012.4.30 にアップしました。

 池袋駅からサンシャイン60へ向かう「サンシャイン通り」は、以前から週末や休日にはごった返していましたが、現在も変わらぬ人出で、地下道へともぐる手前の東急ハンズや、サンシャインシティの店舗街はあきれるくらいの人出があります。
 この日イベント広場では「Cute」という女性グループの握手会があり、人だかりがありますが、原動力は各店舗の集客力であるとの印象を受けます。女性向けの店舗街なので詳細は分かりませんが、1978年オープンの施設が現在でもこの賑わいをキープするためには、きっと細やかな戦略があったことでしょう……

2012/04/23

ザワザワも似合う雑司ヶ谷──目白〜池袋

【東京都】──「山手線を歩く! ⑭」
2012.4.23 にアップしました。

 歩いてみたい思いを後押ししてくれたのが、この地を舞台にした映画『東京兄妹』(1995年 監督:市川準 出演:緒方直人、粟田麗)であり、訪問以来この地と映画双方の関心が高まり、わたしの中には「雑司ヶ谷=東京兄妹」として刻まれます。
 地下鉄副都心線建設や、都電荒川線沿いの道路整備から、防災の点でも見通しが利くようになり、周辺にも新築の建物が増えましたが、地域のつながりは健在のようで「ぬくもり」はいまも失われていないように感じられます。
 周辺にはとても好きな空気感があるので、足を踏み入れた瞬間に心身共に和める空間と感じられるのでしょう……

2012/04/16

笑顔も満開!──高田馬場〜目白

【東京都】──「山手線を歩く! ⑬」
2012.4.16 にアップしました。

 暦も上々で、春の訪れが期待できる週末ですから、結婚式場が大混雑するのは当然ですし、当人たちはもちろん出席者たちにも「いい季節に挙げたね」の印象が残ることでしょう。
 新婦は「今よ!」とばかりに「ありったけの笑顔」をカメラに向かい振りまいています。晴れの舞台という気持ちも分かりますが、ちとやり過ぎの印象も……

2012/04/09

この春は、明るくいこう!──新大久保〜高田馬場

【東京都】──「山手線を歩く! ⑫」
2012.4.9 にアップしました。

 東京でも桜の開花が発表されました(本稿アップ時は満開!)。寒かった冬や、昨年の桜には複雑な思いがあったせいか、今年の春には格別な感慨があります。
 日本人は「季節」を生きていますから、春の便りには「さぁ、これから!」と、心身共に活動期への合図と感じる面があります……

2012/04/02

甘えん坊の吹きだまり──新宿〜新大久保

【東京都】──「山手線を歩く! ⑪」
2012.4.2 にアップしました。

 オカマが男に接する際「おまえら甘えすぎ!」と感じるのは、「男は根本的に男が好き」につけ込みながらも、それを許す男に対し「女の甘え方」ですがろうとする、ずるさがあるからです。まだ男であるなら? 姑息(こそく)な手を使うな! と言いたい。
 性差の橋渡しを自認するならば、そこに性別を越えた「精神の自立」なくして社会の理解が得られないのは当然でしょう……

2012/03/26

いまでも、ウキウキウォッチング──代々木〜新宿

【東京都】──「山手線を歩く! ⑩」
2012.3.26 にアップしました。

女「アルタとか入りたかったなぁ〜」
男「抽選だし、ウキウキウォッチングに写っちゃうよ」(この表現ウケました!)
女「歩道でピースしちゃったり?」
男「写ったら、ここにいるのバレバレだぜ……」
 きっと、秘密のランデブーなんでしょうが、二人の意識の違いが分かるところがおかしい……

2012/03/19

天皇の「喝!」で動きだす国──原宿〜代々木

【東京都】──「山手線を歩く! ⑨」
2012.3.19 にアップしました。

 平成天皇は、震災から一年となる日の「大震災追悼式」への出席を目指し、心臓手術を決断しました。日本人の心に伝わったであろう英断と追悼式の言葉により、国民は「喝!」を入れられた思いがしたのではあるまいか。
 そこには「これを言わずには、死ねない!」という心中を身をもって表現した心意気と、復興の遅さにいら立つ心情が感じ取れました……

2012/03/12

メインストリートはならず者が?──渋谷〜原宿

【東京都】──「山手線を歩く! ⑧」
2012.3.12 にアップしました。

 右の女性は仲間が登る姿を応援しながら、自分なりのルート設定のイメージができていたのでしょう。壁の色が暗いオーバーハングゾーンをサクサクッと越えていきました。なるほど、彼女のようにルート設定がはまりスイスイ登れた瞬間に、クライミングの醍醐味があるようです。
 「ダメ、ダメーッ!」と騒がしいものの、周囲の男たちよりスマートに登る姿はとても格好良く見えました……

2012/03/05

学びやの丘──恵比寿〜渋谷(広尾〜青山)

【東京都】──「山手線を歩く! ⑦」
2012.3.5 にアップしました。

 現在の青山学院大学キャンパスは「再開発中」のため、サザンオールスターズのルーツだったとの思いや、彼らの曲を想起させてくれるものには何も出会えませんでした。
 「勝手にシンドバッド」(1978年)から聴いているのに、ここで「Ya Ya (あの時代を忘れない)」(第二のカレッジソングとされる)すら脳裏に流れてこない状況は、年を取っただけでなく、キャンパス内の様変わりが大きな要因と思われます……