2021/02/22

川の存在感──旧江戸川

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2021.2.22にアップしました。

 都県境を流れる旧江戸川に架かる今井橋から(左:東京都江戸川区、右:千葉県市川市)、文化の違いが見えてきます。
 右下の船は川の中央付近に係留され、不便そうに見えますが、これは「ここまで千葉県!」の縄張りの主張ではないかと。左奥の東京側に係留されるクルーズ船が立てる波に対する、千葉県側のバリケードのようにも。
 海を生活の場とする文化を持つ千葉と、娯楽の場として提供する東京との間には、大きな隔たりがあります……

2021/02/15

おとぎ話にしたい──浦安_3

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2021.2.15にアップしました。

 堀江ドック(船溜り)を幼い少女と散歩している父親が、「むかしここでじいちゃんがクジラを見たんだって。スナメリ(クジラの仲間)が迷い込んできたんだよ」と語りかけています。クジラの絵があった浦安魚市場も閉鎖され、おとぎ話のように聞こえそうですが、話だけでも受け継いで欲しいと。
 浦安市郷土博物館で展示される焼玉エンジンは、旧江戸川から引き上げられたもので、製造元の鉄工所(静岡県土肥町)に依頼し、不足部品を作り直して復元したそうです。旧漁師町の名残りが点在する町を歩くと、そんな気質を理解できる気がしてきます……

2021/02/08

ニューノーマル初詣──浦安_2

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2021.2.8にアップしました。

 この日は新年3週目の週末ですが、清瀧神社、豊受神社に、密にならない程度の参拝者が訪れるのは、正月三が日の初詣を避けての呼び掛けに、応じた成果ではないかと。
 普段の年明けは、人出やにぎやかさに正月らしさを感じますが、人出が少なく静かな境内でも、新たな年への希望を祈る姿から、正月らしさを感じる新年となりました。
 節目は重要ですが、改まった気持ちで参拝する姿勢が大切であることに、気づくきっかけになるかもしれません……

2021/02/01

宝の海の記憶──浦安

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2021.2.1にアップしました。

 徳川家康は、江戸入りに際し周辺の塩田を直轄地とし、手付かずの江戸湾に紀州から漁民を呼び寄せ海産物を納めさせました。以前はマグロやクジラが回遊したようで、漁が盛んな時分は水路が船で埋め尽くされるような、宝の海だったようです。
 海を生活の場としてきた周辺には、釣り船を運営する船宿が多く、この日も戻った船から多くの釣り客が降りて来ます。そんな場所柄から魚市場が開設されますが(外壁にはクジラの絵がありました)、時代の流れなのでしょう、数年前に閉鎖されました……