2016/05/30

広島スピーチの理解者は日本人だけ?──南麻布

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2016.5.30にアップしました。

 オバマ大統領の米国内での評価は右肩下がりでも、任期の最初(プラハ演説)と最後(広島スピーチ)の年に信念をアピールしたことで、記憶に残る存在となりました(実現は遠そうだが)。
 米大統領の立場ゆえ、周囲から懸念される行動を押し通すには、並々ならぬ勇気が必要だったことでしょう。
 その機会を待ち望んだ被爆者および関係者の方々が、憎しみでなく未来を見据えて握手する姿に、苦しみ続けてきた年月と、残された年月で果たすべき使命にわずかでも光が差し、「生き残ってしまった」理由を納得できますように、と。
 そんな感情を抱くのは日本人だけかも知れないが、オバマ大統領の言葉が世界に響くことを祈るところです……

2016/05/23

格差を実感する──広尾

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2016.5.23にアップしました。

 丘の上に鎮座する超高額の「ヴィンテージ・マンション」の中はのぞけそうもないが、こちらも「べつにいいか」ってところです。
 日赤医療センターに向かう狭いバス通りが付近のメインストリートらしく、個人的には好感を抱くも、自治体の地域再開発ビジョンは、ヴィンテージ・マンションのようなイメージを目指したいのでは?
 夢で若者を踊らせるにも、肝心の頭数が増える見込みはありません。そんな時代なのにアベノミクスがアピールするのは、大きな金が動くビジネスの環境整備だけで、はなから庶民そっちのけの政策が、格差拡大を後押ししていると感じる場所柄です……

2016/05/16

「風街」に吹く風とは?──西麻布

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2016.5.16にアップしました。

 付近を調べるうちに、忘却の彼方に消えていた「風街」というイメージに再会します。作詞家の松本 隆が「はっぴいえんど」時代(2ndアルバム『風街ろまん:1971年』)から表現し続けるもので、彼が生まれ育った西麻布界隈を思い描いたものらしい。
 周辺には、いまもバブル期の遺構のような装飾過多な建物が目に付きますし、そこで働く連中には『風をあつめて』? 「金を」じゃないの? と返ってきそうな空気が漂います。
 谷筋で風があつまる場所柄は変わらないとしても、現在この町には、どんな風が吹いているのだろうか……

2016/05/09

墓地と基地──南青山〜六本木

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2016.5.9にアップしました。

 右の米軍施設は、2.26事件の拠点が戦後接収されたもので、アメリカ大使館や米軍宿泊施設「ニュー山王ホテル」に近いため、キャロライン・ケネディ大使も利用していそうです。
 1985年ヘリポート地下のトンネル工事の際、代替地として提供した青山公園の一部は工事後も返却されず、新旧のヘリポート用地を総取りされます。そんな状況に「アメリカ側は応じない」と手をこまねいた日本という国は、何という「おひとよし」かと呆れます。
 トランプ発言に対しては、「この施設は不要なので、金は払わない」(アメリカは選択権を認めず金を払えと恫喝するのか?)と言ってやればいい!

2016/05/02

陽光のいざない──根津美術館庭園

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2016.5.2にアップしました。

 燕子花(かきつばた)の花が開く前から「燕子花図屏風:国宝」を公開する、季節感先取りの演出は申し分ないものの、花の時季は人気のあまり、庭も絵も落ち着いて見ていられないようです。
 確実に増えたと実感する海外からの見学者に、桜が散った後の新緑の楽しみ方を伝えられれば、四季の中で生きる日本人の理解につながるのでは? とも……