2014/12/29

縁切り願望は世の常?──旧板橋宿

【東京都】──「石神井川を歩く_おまけ」
2014.12.29にアップしました。

 右は、株価チャートというよりは、乱雑な本棚のようですが、これは「縁切り榎」への願いが込められた絵馬。
 普通は願いを書いた面を表に結びますが、ここでは過去を見られたくないためか? ご丁寧に内容を解説するページがあるように、近所の人がしっかり目を通してから「表にしない方がいいわよ」と、世話しているようにも……(この手の話し好きは多そうです)
 女性からの縁切りが認められない不幸な時代の駆込み寺は分かるも、現在もこれだけ並ぶのは、悪いのは男で、社会のせいとしても、女は悪くないのか? とも……

2014/12/22

縁起は担ぐもの!──中板橋〜王子

【東京都】──「石神井川を歩く_7」
2014.12.22にアップしました。

 王子駅近くの王子神社で熊手市に遭遇します。
 東京近郊では11月の酉の日に、縁起物の熊手を売る「酉の市」が賑わいますが、ここでは新年に向けての「福をかきこむ納め市」として、毎年12月6日に市が立ちます。
 鎮守様の身近な季節感が地域に根付いたのは、小さな買い物でも「シャン シャン シャン!」をしてくれ、明るい気持ちで新年を迎えられる「心地よさ」にあるのでは?
 そんな光景に、下町衆の「神輿は担げなくても、縁起なら担げるだろ!」なんてフレーズが、よみがえってきます。
 自身を景気付ける「ノリ(?)」のようなものが、年々失われているような……

2014/12/15

ありのままの美しさ──豊島園〜中板橋

【東京都】──「石神井川を歩く_6」
2014.12.15にアップしました。

 右の光景を目にした瞬間、声を上げてしまった!
 イチョウの落ち葉が雪のように積もる上にもみじが赤味を添える、ありのままの姿を放置(?)するのは、寺の方針や住職の趣味にほかならず(ものぐさ坊主ではない)、素晴らしい感性とシビレます。
 京都だと踏み荒らされそうですが、住宅街にあるも周辺住民は関心無いらしく、訪問者が少ないおかげとも。
 真言宗の立派なお寺は、いまも「弘法大師霊場」の空気感を保ち、異空間を体感させてくれます……

2014/12/08

目は力なり──石神井公園〜豊島園

【東京都】──「石神井川を歩く_5」
2014.12.8にアップしました。

 寺院山門の両脇に立つ神々の像は、災いの侵入を防ぐ役目を担います。右は長命寺(ちょうめいじ)南大門に立つ「多聞天」で、力強い線による造形は、その眼力で参拝者も立ち止まらせるような威厳があります。
 人は対面した相手の目を見る習性があるため、木造でも人の形をしていれば目を見てしまいます。と言うことは、このにらみを利かせた目は、災いを持ち込もうとする人に向けられるのでは……

2014/12/01

カワセミを身近で!──石神井公園

【東京都】──「石神井川を歩く_4」
2014.12.1にアップしました。

 右の写真ならカワセミと分かりますよね?
 止まり木は、散策路からほどよい距離に設置した人工施設のようで、普通はこんなサイズで撮れる距離にいませんし(拡大せずトリミングだけ)、バックも緑でGoo!
 人目も気にせず、まさかの水中ダイブも披露してくれますから、「カワセミショー」の舞台を気に入ったようです。
 清流に棲み「青い宝石」とされる鳥が、身近な池で活動するようになったのは、舞台装置や環境改善とは別の要因があるように思います……