2009/12/28

「ハフハフしたい!」白き肌の誘惑──三浦半島

【神奈川県】
2009.12.28 にアップしました。

 この季節、その白き容姿からは「おでん」「ふろふき大根」等々を想起してしまうので、今晩は「ハフハフしたい」と、舌の要求が口いっぱいに広がり、収拾がつかなくなってしまいます。
 京都の料亭系の味(お総菜ですが)を思い出してしまいます……

2009/12/21

泥にまみれて 紅葉狩り──獅子舞(鎌倉)

【神奈川県】
2009.12.21 にアップしました。

 鎌倉イチオシの紅葉スポット「獅子舞」の紹介には、必ず「ドロドロ道注意」とあります。
 ある程度心配でしたが「これかっ!」と思った瞬間、確かにちゅうちょしましたが、「うわぁ、キレイ!」などの歓声が聞こえてくると、引けなくなってしまいます……(写真は瑞泉寺)

2009/12/14

落ち葉から、クリーンエネルギーを!

【東京都】
2009.12.14 にアップしました。

 都内では、紅葉の見頃も終わりに近づいてきたので、今回は落ち葉をテーマに歩きました。
 「葉っぱがお金に化ける」昔話ではありませんが、膨大な量の落ち葉を目にすると今どきの願望として、この落ち葉を燃やすのではなく、クリーンエネルギーとして活用する技術が生まれないだろうか? そんな空想をしたくなります……

2009/12/07

江戸庶民の行楽地──滝野川

【東京都】
2009.12.7 にアップしました。

 「滝野川」という地名の響きには、子どものころから何か引かれるものを感じていました。
 水の流れを想像させることから「水辺の遊び場」を思い描いていたのかも知れません。
 江戸の時代には行楽地としてにぎわったそうですから、あながち外れていないように思えてきました……

2009/11/30

オアシスの風景──善福寺川

【東京都】
2009.11.30 にアップしました。

 善福寺池の周囲には、多くのベンチが配されています。
 くつろげるスペースとして利用されるのはもちろん、高校のクラブ活動と思われる女子部員の集団が、背もたれや手すりのないベンチで、トレーニングをしています。
 彼女たちの使い方を見ていると、ベンチがトレーニング台のように見えてきたりします……

2009/11/23

冬支度前の楽しみ──昭和記念公園

【東京都】
2009.11.23 にアップしました。

 この日のような暖かい陽気には、紅葉を楽しみながらも、気持ちでは冬支度を始める、そんなふうに季節感を楽めたらと思うのですが、いきなり寒い日がやって来たりします。
 「冬支度前」なんて書きましたが、最高気温が10℃以下という日もありましたから、もう寒い季節の扉は開かれているようです……

2009/11/16

みんなの海──逗子

【神奈川県】
2009.11.16 にアップしました。

 逗子から鎌倉に続くシーサイドラインをドライブした際に、「あっ、海の中に何か立ってる!」と、印象に残っている方もいるのではないでしょうか(不如帰の碑)。
 水上バイクが「カッコ良く撮ってよ!」と言うかのように、カメラのフレームに飛び込んできました。
 眺めているだけでなく、「キラキラ」の海との一体感が欲しい、という気持ちはとてもよく分かります……

2009/11/09

プライドが町を支える──葉山

【神奈川県】
2009.11.9 にアップしました。

 葉山には「湘南ではない、ここは葉山だ」という、独立意識を持つ人が多いそうです。
 そんな町の人口は、なだらかでも右肩上がりで増えているようです。
 都市部とは異なった豊かさを求めているようですし、ある意味理想的な自治体にも思えてきます。

2009/11/02

北風を意識し始めるころ──佐島、長者ヶ崎

【神奈川県】
2009.11.2 にアップしました。

 ここしばらく、心地よい気候である「秋らしさ」を満喫していましたが、季節は進み、いつの間にか「冬の兆し」に震え始めるころとなってきました。
 天気が悪かったこともありますが、とても強く、寒いと感じられる北風でした……

2009/10/26

陽光を浴びながら──ソレイユの丘、荒崎

【神奈川県】
2009.10.26 にアップしました。

 子どもたちはこの斜面を、喜々として駆け上がっていきます。
 子どもは遊具を目にすると「どうやって遊ぼうか」あれこれ考えますが、お父さんはベンチを目にすると「居眠りすることだけ」を考える存在かも知れません……

2009/10/19

「いつかは来るでしょ」──油壺、浜諸磯

【神奈川県】
2009.10.19 にアップしました。

 これまでは三浦半島の東海岸を歩きましたが、ここからは西海岸になります。
 相模湾側には鉄道が通っていないので、半島付け根にあたる逗子まで大きな町はありません。
 のどかな漁港、マリーナやヨットハーバーが点在していますが、交通手段が自動車に限られてしまうので、休日の渋滞は必至です……

2009/10/12

家族で来たかった海──三崎漁港、城ヶ島

【神奈川県】
2009.10.12 にアップしました。

 日差しから乳児を守るように、海に背を向けてずっとダッコしているお母さんがいました。
 乳児連れでこんなところにと思っていましたが、お父さんに交代してもらった瞬間に、幼児のお姉ちゃんより、出足鋭く海に向かってダッシュで駆けていきました。
 その姿からは「家族で来たかった海」の気持ちが伝わってきます……

2009/10/05

新米入荷しました!──十日市場

【神奈川県】
2009.10.5 にアップしました。

 「お米がなくなっちゃう!」と思うほどのスズメが群れていました。
 でも、スズメは稲の害虫を食べてくれるわけですから、わたしたちが安易に口にしがちな「共存」の身近な例を、目にできた気がします。
 小学校の社会見学のようですが、自分の目で再確認できたことは、大切な見聞と思います……

2009/09/30

恵みを分け合う──剱崎、三浦海岸

【神奈川県】
2009.9.30 にアップしました。

 高校時代の印象と思いますが、それまでは江の島・鎌倉の海しか知らなかったもので、「この海、キレイだなぁ」と感じた事がありました。
 遠いという距離感と、それゆえ人もあふれず、海や砂浜も比較的キレイですから、バランス的にはちょうどいい、という印象があります……

2009/09/28

黒船に背負わされた運命──久里浜

【神奈川県】
2009.9.28 にアップしました。

 黒船来航の地である浦賀と共に久里浜の地名は、ペリー一行が上陸した場所として記憶されていると思います。
 しかし、そんな歴史的出来事があったために、この横須賀の地は、国や軍隊の力によって翻弄(ほんろう)されていくことになります……

2009/09/22

祭礼の町──浦賀

【神奈川県】
2009.9.22 にアップしました。

 むかしから、ヤンキー兄ちゃん・姉ちゃんたちは「祭りでキメル」ことに情熱を燃やしていたのでしょう。
 中でも格好良かったのは、子ども連れの元ヤンキー的なお母さんです。
 様になってますし、引率ではなく、統率しているような姿には、はっぴ姿の子どもたちも、カルガモのヒナのようについて歩いていました……

2009/09/14

祈りではなく、実弾で守る──観音崎

【神奈川県】
2009.9.14 にアップしました。

 観音様のお導きでしょうか、小説のガリヴァーや、黒船のペリー(近くの久里浜に上陸)、初代ゴジラもこの地に上陸することになります。
 首都防衛の理由からも、歴史ある観音様を移転させても、砲台を築きたい場所であったことは理解のできる、「東京湾の門」とされた場所になります。

2009/09/07

ここは横須賀

【神奈川県】
2009.9.7 にアップしました。

 「どぶ板通り」に対して、心から胸を張っていたかは分かりませんが、横須賀の代名詞的な基地前の商店街であることは確かです。
 基地依存からの脱却を目指そうと考える人たちは着実に増えているようで、その結果「いまどきの商売」に切り替える人が増えているため、「どぶ板」という個性が失われているようにも思われました……(批判ではありません)

2009/08/31

高みを目指す精神──神武寺、鷹取山

【神奈川県】
2009.8.31 にアップしました。

 鷹取山はたかだか139mですが、わたしの登坂能力では、途中で何度も息を整えてしまいます。
 修験者たちが高みを目指したのは、俗世を脱するためと理解できますし、クライマーたちは「クライマーズ・ハイ(極限の興奮に恐怖感が麻痺する状態)」は求めないにしても、チャレンジによって自己確認しているようにも思われます。でも、わたしには……

2009/08/24

夏休みのミカタ──金沢文庫、八景島

【神奈川県】
2009.8.24 にアップしました。

 「金沢八景」と親しまれた景勝地埋め立ての賛否はともかく、近場に海辺のレジャースポットがあることは、利用者には魅力的であることを、この日の盛況ぶりからよく理解できました。
 ここが「安・近・短 夏休みのミカタ」であることは確かなようです……

2009/08/17

天狗とハイヒール──高尾山

【東京都】
2009.8.17 にアップしました。

 ガキの頃から何度となく登った印象や、「ハイヒールで登れる山」と言われることからも、「あんなの山じゃない」という気分を、どことなく持ち合わせています。
 でも近ごろでは、平地はよく歩くものの山登りには自信がないので、ケーブルカーで登りました……
 それじゃ、山登りと言えないじゃん!

2009/08/10

残された森の声──高幡不動、多摩動物公園

【東京都】
2009.8.10 にアップしました。

 多摩丘陵に棲むタヌキたちは、共存のために人間に化けて生活することを選びましたが(映画『平成狸合戦ぽんぽこ』から)、もう彼らの帰る場所は、この地からは失われてしまった、という印象です。
 だから「狸オヤジ」が、人間界をかっ歩するようになったのでしょうか?
 どっちも困っちゃうんですけど……

2009/08/03

国境が見えてくる──海フェスタよこはま

【神奈川県】
2009.8.3 にアップしました。

 普段は入れない海上保安部の建物ですが、人の流れにつられて入ってみると、「海猿」たちの訓練施設があり、ここで訓練しているのか!? と食いつきました。
 TVや映画で目にした光景が、目の前で実戦部隊の公開訓練として繰り広げられていました。
 本当にあの職務は「使命感」以外の何ものでもないと、頭が下がる思いです……

2009/07/27

生活を守るために──羽村の堰、横田基地

【東京都】
2009.7.27 にアップしました。

 横田基地の戦闘部隊は1971年に沖縄へ移転したそうです。きな臭い連中を首都周辺に置きたくない理由は分かりますが、米軍を沖縄に押しつけたのは国であると思います。
 基地には国を守るという大義があります。では、基地周辺の民間地を守る義務は誰が負うのでしょうか? 都知事が「これでも沖縄よりは安全なんだ!」なんて言ったら、どうしましょう……

2009/07/20

「トトロの森」という名の重み──狭山丘陵

【東京都、埼玉県】
2009.7.20 にアップしました。

 「トトロの森」の名を利用する団体にとっては、知名度があるので応援を受けやすいと思われる反面、子どもたちの夢を育んできた「名」を汚してしまうと、リアルタイムから接してきた親世代を含めた人々にも、失望を与えることになります。
 何たってそこには、子供心を忘れられない大人(?)を含めた大勢の「夢と希望」が込められているのですから……

2009/07/13

梅雨は恵み、と感じる──国分寺崖線、お鷹の道

【東京都】
2009.7.13 にアップしました。

 国分寺の「お鷹の道・真姿の池湧水群」付近には、ホタルが生息しているそうです。観察時期は限られるでしょうが、それは草花や野菜を育てることと似ているように思われます。
 水は供給されるので手入れを怠らなければ、毎年見られるわけですから、付近に暮らす方々の特権とも言えますが、科せられた義務とも思われます……

2009/07/06

冷し中華の季節──府中基地跡、府中の森公園

【東京都】
2009.7.6 にアップしました。

 「府中」という地名は、奈良・平安時代の「国府所在地」を指すものなので、日本各地に存在しています(甲府は甲斐府中の略等々)。
 鎌倉時代には鎌倉街道が南北に、江戸時代には甲州街道が東西に整備されたそうですから、かなり古くからにぎわっていた土地になるようです。

2009/06/29

安心な「翼をください」──調布飛行場周辺

【東京都】
2009.6.29 にアップしました。

 飛田給の駅を降りたときから、「ブルルルルー」というプロペラ機のエンジン音が聞こえ、ジェット機が発着できない離島の小さな空港に来たような「懐かしさ」が感じられます。
 ジェットエンジンと比べると、あのプロペラ機の「羽音(と表現したくなる)」からは、とても暖かみが感じられる気がします……

2009/06/22

「水の器」の七変化──多摩川に沿って

【東京都、神奈川県】
2009.6.22 にアップしました。

 今回は近所を流れる多摩川沿いにあじさいを追いかけました。
 咲き始めは白っぽくも、次第に色が変わることから「七変化」とも呼ばれるそうですが、ウシ、ヤギ、人には中毒を起こす毒性があるそうなのでお気をつけ下さいね。
 って、食べたりしないですよね?

2009/06/15

雨の季節の楽しみ方──明治神宮、外苑

【東京都】
2009.6.15 にアップしました。

 今年はなんだか「もう時季になったから発表しちゃえ!」という「無理やり梅雨入り宣言」の印象があります。
 季節感なんですから、アバウトでいいとも思うのですが、これも社会を管理することにつながっていることなのでしょう……

2009/06/08

人・物・鳥のスクランブル地帯──大井ふ頭周辺

【東京都】
2009.6.8 にアップしました。

 「パン、パン」という羽田空港で鳥を追い払う威嚇音が盛んに響いてきます。
 水辺にある空港ですから水鳥も多くいますし、近くには野鳥観察公園が整備されています。
 その一方で、飛行ルートからは排除させたいわけですから、かなり大変な取り組みだと思われます……

2009/06/01

水の流れ、人の流れ──等々力渓谷、戸越

【東京都】
2009.6.1 にアップしました。

 渓谷と聞くと山里的なイメージが膨らみますが、小川の散歩道程度を想像した方がいいかも知れません。
 一瞬とはいえ、谷の上にあった世俗を忘れられますし、整備された歩道がぬかるんでいるのも、崖からのわき水によるものですから「世田谷にこんな場所が?」と、木々がうっそうと茂っていることに驚きましょう。いっときのリフレッシュは出来るのではないでしょうか……

2009/05/25

灰色の町に映える緑の点描──白金、目黒

【東京都】
2009.5.25 にアップしました。

 われわれは、西洋庭園に桜や梅が植えられていても「ほら、桜がキレイよ」と、こだわりなく楽しむことができる感性を持っています。
 その一方で、和の空間を前にすると「やっぱり落ち着く」となごんだりします。
 日本庭園では、自然を取り込んで生かそうとしますから、そんな「あいまいさ」「はかなさ」が、やすらぎを与えてくれるのかも知れません。 

2009/05/18

三味の音が ビル風に乗る 神楽坂 と、麻布十番

【東京都】
2009.5.18 にアップしました。

 わたしの勝手なイメージでしょうか、神楽坂(かぐらざか)という言葉のひびきから、江戸にはなかったとしても、雅(みやび)な雰囲気を想像してしまうところがあります。
 神楽とは、宮中の神事にかなでる舞楽のことですが、市中にある神社のお祭りで奉納されるものも、同じ言葉で表現されます。
 それは正しいのですが、頭の中には無意識のうちに、華やかで、雅な光景が広がっていたりします……

2009/05/11

現代も変わらぬ首都の弱点──隅田川上流部

【埼玉県】【東京都】
2009.5.11 にアップしました。

 先日、赤羽付近で隅田川や荒川の氾濫を想定した場合、地下鉄に水が流れ込み都心の地下鉄路線が水没する、とのシュミレーション結果を目にしました。
 これまで幾度となく繰り返されてきた自然との闘いですが、現代の文明を持ってしても制御不能のおそれがあります。しょせん無理とは思っていても、何とかしてもらわないと次の日から都市機能が麻痺してしまいます。
 現代文明はこれからどう「水」と闘い、付き合うべきなのでしょう……

2009/04/28

人情は運べない──都電荒川線沿線

【東京都】
2009.4.28 にアップしました。

 都電荒川線は、飛鳥山公園付近で武蔵野台地の高台から、隅田川・荒川の流れる川の手に下ります。
 この辺りを「人情の境界線」と考えるととても分かりやすく、「山手」(高台)に対する「下町」(低地)という、まさに地理的分類の境界と共に実感できます(語源としても、地形区分から線引きされたそうです)。

2009/04/22

思い入れのある者は急ぐべし──下北沢

【東京都】
2009.4.22 にアップしました。

 小劇場、ファッション街、飲み屋はいまも健在ですが、わたしの記憶には駅前食品市場の印象が強く残っていました。
 1980年代までは栄えていたそうですが、いまや風前のともしびです。
 経営者の高齢化等もあったのでしょうが、町が生まれ変わる時期がちょうど潮時なのかも知れません……

2009/04/17

ガンバロー! 駅前商店街──世田谷線沿線

【東京都】
2009.4.17 にアップしました。

 三軒茶屋や下高井戸にある駅前商店街も、近い将来には大きな変革が押し寄せてくるように思われます。
 時と共に利用者の要望も変わっていくわけですから、商売のやり方にも工夫が必要になってくるのだと思いますが、大切なのは「スピリット」であり、町を愛する気持ちなのではないでしょうか。
 右写真は「再開発後もガンバロー!」を応援する絵。

2009/04/11

花見にかこつけて──小金井公園、井の頭公園

【東京都】
2009.4.11 にアップしました。

 花見という理由にかこつけて、昔なじみだった店の扉を開けた、という印象でしょうか。
 吉祥寺の町は久しぶりで、大きく・小さく変わった場所はありますが、基本は変わらない印象でした。
 やきとりの「いせや」はビルになっていましたが、駅前の「ハモニカ横町」は健在で「サトウのメンチカツ」の行列が相変わらず町の風景であることに、昔にタイムスリップしたような錯覚すら覚えます。

2009/04/07

春を実感する時──馬事公苑、千鳥ヶ淵

【東京都】
2009.4.7 にアップしました。

 わたしたちの「春の季節感」とは、突然気温が20度を超える日があったり、「桜の開花が早まりそう……」の情報でフライングする人はいたとしても、「桜満開」の絵を見ないことには、実感できない方が多いのではないでしょうか。
 桜の花粉に含まれるという「興奮剤」のような成分を吸い込むことで覚醒し、「春の訪れ」を実感する民族なのかも知れません。

2009/03/31

「元気で暮らせよ、さえない中年!」──柴又

【東京都】
2009.3.31 にアップしました。

 「博と仲良く暮らせよ。満男をあまり叱るんじゃないぞ。それから、おいちゃん、おばちゃんの面倒を頼んだぞ……」の声が聞こえてくるような柴又駅のベンチで、夕暮れの光景を眺めていると、何だか楽しかった映画が終わってしまうような、もの悲しさがこみ上げてきます……

2009/03/24

埋め立て地に見る夢──新木場、葛西臨海公園

【東京都】
2009.3.24 にアップしました。

 開園当時、水族園の売り物であった「マグロの回遊水槽」は仕切られてしまい、大きなマグロも行きつ戻りつ泳がされていました。
 以前「マグロは高速で泳がなければ弱ってしまう」と聞かされ、グルグル泳ぐ姿に「なるほど」と感心させられたものですが、実は大丈夫だったということなのだろうか?

2009/03/18

食のテーマパーク──築地、月島

【東京都】
2009.3.18 にアップしました。

 近ごろ流行の「市場の食堂」は地方の港町でも盛況ですが、その東京版を求めるならここ築地となるのでしょう。
 迷惑視されていた海外からの観光客の見学マナー報道についても、いい宣伝材料になったのではないかと感じられるほどの盛況ぶりです。

2009/03/14

下町文化の発信地──清澄、門前仲町、木場

【東京都】
2009.3.14 にアップしました。

 富岡八幡宮境内には鼻高々に「日本一大きいお神輿」の格納庫として、専用の蔵が建てられています。
 しかしこのお神輿は、大きすぎてお祭りには参加できず、もっぱら展示品という「カラ元気」に甘んじているあたりにも、江戸っ子気質の愛すべき側面があるように感じられ、わたしは好きになりました。
 神社仏閣に関心のない方でも、門前仲町の印象通り気軽に立ち寄れる飲食店が多くありますし、楽しんで満足できる下町ではないかと思います。

2009/03/08

大震災、大空襲、そして大麻……──両国、亀戸

【東京都】
2009.3.8 にアップしました。

 「どすこい」とは「どっこいしょ」「どんと来い」という意味だそうですが、相撲協会やファンの姿勢に対しは、力士がシコを踏む掛け声ではなく、おばさんが重い腰を上げる時の「どっこいしょ!」に思えてなりません。
 「やかましい!」と感じていた横綱審議委員のおばさんは、こういう状況を危惧(きぐ)して叫んでいたのかも知れない、と納得してしまう事態であるように思われます。

2009/03/01

新タワーを希望に──三ノ輪橋、向島、京島

【東京都】
2009.3.1 にアップしました。

 京島周辺は第二次世界大戦の空襲の被害が少なかったこともあり、昔ながらの下町の町並みが残されている地域になります。
 「残すこと」は、おそらく住民の意思と思われ「残されていること」は貴重であるのですが、時代が変われば「有効利用できる地域を何で野放しにしておくんだ?」という意見も押さえられなくなるようです……

2009/02/21

パンダ亡き後はレッサーパンダ──上野、入谷

【東京都】
2009.2.21 にアップしました。

 2008年4月にリンリンが死んだので、上野動物園にジャイアントパンダはいなくなったと同時に、日本が所有権を持つ個体はいなくなったそうです。
 「むかしここにパンダがいた」ことを、子どもたちに伝えていかねばならない立場ではあるのですが、いくら説明しても不在では「なんだぁ〜」と走り去られてしまったら、寂しく感じるんだろうなぁ、とも……

2009/02/15

新・ルネサンス時代到来?──本郷、御茶ノ水

【東京都】
2009.2.15 にアップしました。

 1900年前後、本郷の地にはスゴイ人たちが肩を寄せ合い集結していたようです。
 細かなことまで分かりませんが、新しい日本を構築するには「まずは足元を見つめ直すことが必要」との認識では一致しているように思え、この国を愛する良心のある知識人たちがこの地に集まってきた「熱意」というものが、うかがい知れたように思えます。

2009/02/08

闘いと、祈りの季節──湯島

【東京都】
2009.2.8 にアップしました。

 同じ信仰とされながらも、各地方において異なった風習を生み出したり、分派していったりするものがありますが、完全に日本ローカルと思われる天神様信仰(菅原道真)ですから、各地方での接し方や風習などについての調査・比較をしてみると、生活者たちの「祈り」「願い」の多様性から風土や文化の差異というものが浮かび上がって来るのではないか? と、思ったりもします。

2009/02/02

夕焼けにゃんにゃん──谷根千

【東京都】
2009.2.2 にアップしました。

 よく「火事と喧嘩は江戸の華」と耳にします。自虐的過ぎる表現に思えたのですが、実はよろこんでいたのではないか? と思えてきました。
 「宵越(よいご)しの銭は持たない」人たちは、燃え広がりやすい長屋暮らしに満足で、周囲の人たちと小競り合い(喧嘩)を繰り返す日常が「とても好き」だったのではあるまいかと……